AIを業務で使用されている方も多いと思いますが、Account Engagementで生成AIが
使えます。
Account Engagement の Einstein アシスタントを使用して、コンテンツ作成のプロセス
を効率化できるようです。
Spring‘24のリリースで機能拡張しましたが、日本語が未対応でした。
Summer‘24で日本語対応できるようになりましたが、どんなことができるか検証して
みました。
◆Einsteinアシスタントを使って使用できるもの
フォーム、ランディングページ、メールの件名、メール本文
◆対象Edition
Account Engagement: Advanced Edition、Premium Edition
Salesforce:Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition
※Lightning Experience で使用可能
EinsteinアシスタントでAIを使用するには、まず設定が必要です。
【設定手順】
1.Einsteinアシスタントを有効化します
①[設定]から[Einstein]を検索します
② [Einstein 生成 AI] で、[Einstein 生成 AI 設定] [Einstein 設定] を選択し、
「Einsteinを有効化」をオンにします
※画面を一度更新すると、設定メニューに「Einstein アシスタント」が 表示されます。 ③[設定] の [Einstein Account Engagement] で、[Einstein アシスタント] を
選択します
④Einstein アシスタントを使用したいビジネスユニットを選択します
⑤[接続]をクリックします

2.Einsteinアシスタントを使用してLPを作成してみます
目的:弊社の海外人事労務に特化したクラウドサービス「AGAVE」のLPを作成したい
①Account Engagementから [コンテンツ]の[ランディングページ]を選択します
【+ランディングページを追加】ボタンをクリック
※右側にEinsteinが表示されます
②プロンプトに以下を入力してみました
海外駐在員向け情報管理製品「AGAVE」を販売ためのランディングページを 日本語で作成してください。
問題が発生し、エラーになりました。
③「説明を編集」でもう少しAIに情報を与えてみます
※入力時「プロンプト:」は入力不要です プロンプト:
「AGAVE」を販売するためのLPを日本語で作成してください。 「AGAVE」は海外駐在員の労務管理に必要な手続きを一元化し、 海外人事に おけるすべての課題が解決できる業務特化型クラウドサービスです。 ④LPの名前、タグ、タイトル、説明を提案してくれます。
日本語で作成してくださいとリクエストしましたが、今回は英語で提案!
それぞれ、【承認】ボタンをクリックすると名前、タグ、タイトル、説明が
コピーされます。
・
承認:生成された内容を設定画面にコピーして使用
・
Redraft:Einsteinに別候補の生成を指示
⑤
【承認】ボタンをクリックすると【承認されました】に変更され、名前、 タグ、タイトル、説明にマークがつきます。
⑥「ランディングページコンテンツ」に進みます
※フォームの選択とコンテンツレイアウトは、ユーザーで設定が必要です
(Einsteinは使用不可)
③で入力した指示で変更がなければ、【説明を使用】ボタンをクリックし
コンテンツを作成します
別の指示を出したければ、【新しい説明のドラフトを作成】をクリックします
今回は
【説明を使用】 をクリックしました

⑦「Headline」と「Content」を生成します
【見出しのドラフトを作成】ボタンをクリック
→
Headline(タイトル)の提案 【バラグラフのドラフトを作成】ボタンをクリック
→
Content(本文)の提案 ⑧【
見出しのドラフトを作成】ボタンをクリックします
⑨問題が発生したため、「説明を編集」でプロンプトを英語に変更して
みました
⑩プロンプトを英語で入力してみました
英語で入力すると以下のように日本語で提案してくれました
日本語で作成してほしいと指示したので、それでいいのですが、英語で聞いて
日本語で答えるという動きをしました
・
コピー:生成された内容を編集画面に
コピーして使用 ・
ドラフトを再作成:Einsteinに別候補の生成を指示
・
説明を編集:ユーザーが指示内容を変更する
⑪【コピー】をクリックしました
「コピーされました」と表示されますが、自動で
Headline(タイトル)の 入力はしてくれません コピーされただけなので、手動でHeadlineにペーストする必要があります 
⑫【パラグラフのドラフトを作成】をクリックし、
Content (本文)の内容を
作成します

こちらも適宜アクションを選択します
提案のとおりでよければ【コピー】、再度別の提案を求める場合は
【ドラフトを再作成】をクリックします
再度内容を検討する場合は、【説明を編集】をクリックし、説明内容を
入力します
3.使ってみた感想
設定手順は至って簡単でした。ただし、使い方のコツがありそうです。
Summer‘24から日本語対応されましたが、上記検証以外にも、いくつかのパターンを検証してみたところ、 AIからの提案結果は英語になってしまう場合がありました。
「日本語で作成してください。」と指示すると日本語で結果をだしてくれました。
英語で指示した方が回答率は高いように感じました。プロンプトは、短すぎても長すぎても対応されない場合があります。指示はなるべく的確に正しく情報を伝えることが重要です。
ChatGPTなどを使用するときと同様ですが、内容が曖昧だったり具体的に明示されていない場合は、期待通りの回答が得られません。
文頭に「日本語のLPを作成してください。」などと書いてしまった方がよさそうです。
LPは、顧客がWeb広告や検索エンジン、SNS、メルマガなどから流入した際のファーストビューになります。商品やサービスを訴求し、顧客が購入や問合せを促すためのページなので、顧客に刺さるLPを考えるのはなかなか時間がかかりますよね。
Einsteinによる生成AIを使用するとLPやメールテンプレート作成のヒントを得られるかもしれません。
是非、触ってみてくださいね。
今後のリリースで日本語でもより使いやすくなることを期待したいです。