はじめに
Winter'25よりDeveloper、Developer Pro Sandboxの場合、Sandboxリフレッシュ時に公開グループの選択が必須になりました!
既にご経験をされた方もいらっしゃると思いますが、公開グループの指定とリフレッシュ時に公開グループに含めなかったユーザーに対して開放する方法についてこちらに残させていただきます。
今まで
サクセスナビに掲載されたキャプチャのように、プレビュー環境やベータ版ではSandboxのリフレッシュ時、「有効ユーザー一覧」も選択することができました。
サクセスナビ:Winter ’25リリースノート斜め読み現在(Winter'25)
現在は「有効ユーザー一覧」の選択肢はなく、Sandboxのアクセス権の横で公開グループを選択する必要があります。公開グループがない環境の場合、「作成」に進めないため、事前に公開グループの作成が必要です。Help:Developer および Developer Pro Sandbox の選択的な Sandbox アクセス権に関する変更
注意点
①指定した公開グループに含まれるユーザーのメールアドレスの後ろの「invalid」は外れた状態になる
今まではSandboxを作成したユーザー以外のメールアドレスの後ろには「invalid」がついていましたが、公開グループに含まれたユーザーは「invalid」が外れた状態になりますので、メール送信関連のテストを行う場合、メールが飛んでしまう可能性があります。
公開グループに含めるメンバーの選択は注意が必要です!
●今まで
ユーザーのメールアドレスに「invalid」がついていた
●今回(公開グループに含まれているユーザー)
公開グループに含まれているユーザーのメールアドレスには「invalid」がつかなくなった
②公開グループに含めなかったユーザーは凍結状態になる
今まではSandboxにアクセスさせたいユーザーがいた場合、メールアドレスの「invalid」を外すことやPWリセットをかけていたかと思います。
Winter'25より公開グループに含めなかったユーザーは「
凍結」状態になります。
Sandboxを利用できるよう、ユーザーへ解放したい場合は、ユーザー画面の「
凍結解除」ボタンをクリックの上、メールアドレスの「invalid」を外すことやPWリセットの対応が必要になります。
Help:Sandbox にアクセスできるユーザーの決定複数のユーザーを一括で「凍結」から「凍結解除」に変更する場合は、データローダーの使用が便利です。データーローダ―の使用方法は割愛させていただきますが、「ユーザー」オブジェクトではなく、「ユーザーログイン(UserLogin)」オブジェクトを使用します。「ユーザーログイン(UserLogin)」オブジェクトは"Show all Salesforce objects"にチェックを入れないと表示されないのでお気をつけください。「ユーザーログイン(UserLogin)」オブジェクトの「IsFrozen」項目を "FALSE" にUpdateすることで「凍結」が解除された状態になります。
(実際に作業を行う際は事前にbackupや項目のAPI参照名確認のため、データのExportをお勧めします!)
Help:
複数のユーザーを一度にフリーズ (凍結) するさいごに
はじめは少し戸惑いましたが、今回の機能はSandbox作成時間の短縮やセキュリティの向上に繋がっているようです。
久しぶりにSandboxをリフレッシュされる時にこちらの記事を目に留めていただけると嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。
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