※フローでの設定方法について新しく記事を公開しましたので、こちらもあわせてご確認ください。
プロセスビルダーからの卒業:リードを親とした参照関係の子レコードを、取引開始後にも紐づける※こちらは過去に公開していたブログからの移行記事です。
リードを親とした参照関係の子レコードを、リード変換後の取引先責任者に紐づけます。
名刺情報とアンケート情報を管理するオブジェクト構成
リードを親とする参照関係をもつ、「アンケート」というカスタムオブジェクトを作成し、名刺情報はリード、製品への関心度はアンケートにて管理します。
課題
リードの取引の開始を行うと、そのままでは子レコードのアンケートレコードは取引先責任者に紐づかず、置き去りにされたままです。
アンケートを確認したくても、都度検索しなければなりません。
対応策
取引の開始後、プロセスビルダーでアンケートレコードを変換後の取引先責任者へ自動的に紐づけます。
アンケートに取引先責任者を親とする参照項目を用意し、プロセスビルダーで取引開始済みの取引先責任者をその参照項目へ登録します。
手順
※重要な部分のみ記載しています。
1.カスタム項目(参照項目)の作成
アンケートオブジェクトに取引先責任者が親となる参照項目を作成します。
この項目で後々アンケートと取引先責任者を紐づけます。
2.プロセスビルダーの作成
次の内容でプロセスを作成します。
・プロセスを開始するタイミング:レコードが変更されたとき
≪オブジェクトを選択してプロセスを開始するタイミングを指定≫
・オブジェクト:リード
・プロセスを開始:レコードを作成または編集したとき
≪このアクショングループの条件を定義≫
・アクションの実行条件:条件を満たしている
・条件を設定:項目⇒取引開始済み([Lead]IsConverted)、演算子⇒次の文字列と一致する、種別⇒Boolean、値⇒True)→ 取引開始のタイミングを指定しています。
・条件:すべての条件に一致(AND)
≪ルール適用時のアクション≫
・レコード:アンケート ※アンケートオブジェクトでリードとの参照関係を作成したときの、子リレーション名を選びます。
・レコードの更新条件:レコードを更新する条件がない
・更新するレコードの新しい項目値を設定:項目⇒取引先責任者、種別⇒項目の参照、値⇒取引開始済みの取引先責任者([Lead]ConvertedContactId)→ 変換された取引先責任者を参照項目へ登録します。
このプロセスビルダーを有効化すると、取引の開始実行後、アンケートレコードの取引先責任者の項目に自動的に変換後の取引先責任者が登録されます。
取引先責任者の詳細画面にてアンケートの関連リストを表示させるよう設定しておくと、紐づいているアンケート一覧を確認できます。

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プロセスビルダーからの卒業:リードを親とした参照関係の子レコードを、取引開始後にも紐づける(2023年6月16日公開)