※こちらは過去に公開していたブログからの移行記事です。
ほとんどの場合、Salesforceでは最新の情報を表示しているので、データの履歴を確認したいときは、少し手間をかける必要があります。
レポート作成スナップショットは、定期的にレポートの情報をレコードとして記録することで、時系列でデータの推移を確認できる機能です。
今回はレポート作成スナップショットに慣れていないとつまずいてドツボにはまってしまう、
参照項目の取り扱いについてです。
結論から申しますと、
ソースレポートにはIDを表示させ、保存先のオブジェクトには参照項目を作成することで、通常のレポートのようにリンク表示がされます!
レポート作成スナップショットの機能について知りたい方は、プレミアムコンテンツ
レポート作成スナップショット①機能の概要 をご参照ください。
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レポート上の参照項目のおさらい
通常、商談レポートでは、「取引先名」「商談名」は、そのレコードへのリンクとして表示されます。
一方、「取引先:一般情報」の項目「取引先ID」や、「商談情報」の項目「商談ID」はテキストとして表示されます。
スナップショットのおさらい
設定手順レポート作成スナップショットの設定手順は、大きく分けて次の4ステップになります。
1.ソースレポートの準備
2.保存先となるカスタムオブジェクトの作成
3.レポート作成スナップショットの設定
このとき、ソースレポートとカスタムオブジェクトの項目の対応付けを行います。
4.蓄積した 2のオブジェクトのレコードのレポートを作成
ソースレポートと保存先オブジェクトと参照項目
今回は取引先を例に検証します。
取引先名×取引先名ではただのテキストにしかなれない!
ソースレポートに「取引先名」を用意し、オブジェクトには「取引先名」のテキスト項目を作成したとします。
ステップ3での項目の対応付けの際、このままソースレポートの「取引先名」をオブジェクトのテキスト項目「取引先名」に対応付けると、レコードへのリンクとはならないので注意が必要です。
リンクにしたかったらIDの情報が必要
レポート作成スナップショットでもリンク表示としたい場合は、ソースレポートに「取引先ID」を追加し、また保存先のオブジェクトには取引先を参照する項目を用意して、対応付ける必要があります。
送る情報とその受け皿を作ります!
取引先IDであれば、テキスト項目に対応付けてもレコードへのリンクとして表示されますが、取引先名が表示されるわけではなく、SalesforceIDが表示されるので、レポートとしては見づらくなってしまいます。
対応付けのパターン
検証した結果、保存先オブジェクトを元にしたレポートでレコードへのリンクとして表示されるのは、次の設定でした。
・標準「取引先ID」を、取引先参照項目に対応付けた場合(取引先名で表示されます)
・標準「取引先ID」を、テキスト項目に対応付けた場合(IDで表示されます)
・カスタム数式「取引先ID」を、テキスト項目に紐づけた場合(IDで表示されます)
参考
◇Salesforce > ヘルプ > レポート作成スナップショット項目の対応付け◇Salesforce > ヘルプ > カスタムレポートタイプに利用可能項目が存在しない