リリースノートと格闘する日々が始まりましたが、毎度のことながら「英語をもっとまじめにやっておけばよかった」と英語力のなさに落ち込みます。今日はちょっと息抜きをして、英語のイディオムを学ぶ回にしました。
英語が理解できることも、Salesforceを学ぶ上では大きなアドバンテージとなります(多分)ので、ときどきは英語の話題も書いていきたいと思っています。
話題になった
DeepL など、翻訳サイトの力を借りることもありますが、専門用語を含んだ文章やネイティブならではの言い回しを正確に理解するためには、やはり自分自身で読み解く力が必要だと感じます。
さて、今回は Salesforceの Ideas のコメントに使用されていた表現を取り上げます。
on one's radar
「現在の仕様ではこういう設定はできるのかな?」と調べていて、IdeaExchangeのページにたどり着きました。
◇ Salesforce >IdeaExchange >All Ideas >Idea Details > Workflow Alerts need EMail TO, CC, BCC controlワークフローのメールアクションで、Cc/Bccメールの設定ができるようにしてほしい、という要望です。
スレッドのなかで、おそらくSalesforceからの回答として、しばらくは実装されないというコメントが紹介されており、そのなかで「
on our radar」という表現が使用されていました。
ORIGINAL MESSAGE:
Hi Everyone- apologies for the delay in getting back to you on this one. It's a bit more complicated than I first anticipated, so it taken me longer than expected to get the update on what our plans are for it. The quick answer is unfortunately it isn't on our radar for the next two releases, but I'll circle back once I have more detailed information to share around the long term plans for it. Thank you for your patience in the meantime.
文脈から理解する
”
on our radar”が使われている一文を確認します。
The quick answer is unfortunately it isn't on our radar for the next two releases, but I'll circle back once I have more detailed information to share around the long term plans for it.
訳してみます(かなり意訳です)。
<日本語訳>
簡潔に答えると、残念ながら次の2つのリリースでは、特に予定はありません。しかしながら、長期的な計画を共有するような、より詳細な情報を得ることができたら、また連絡します。
解説
今回は、"
on our radar" を「特に予定はない」と訳しました。直訳すると、「私たちのレーダーの範囲にはない」となりますが、これは「認識していない」「注目していない」状態の比喩的な表現です。なので、文脈を考慮して日本語として自然な「特に予定はない」にしてみました。
ネイティブの知り合いに聞いてみたところ、"
on our radar" はよく使う表現だそうです。例を見てみると、確かにビジネスの場で使えそうですね!
例
The project is on my radar but I haven't done anything about it yet.
( プロジェクトのことは把握していたけど、何もやってません
)
This was never on my radar.
( まるで認識していませんでした )
The issue is on our radar.
(私たちが注目している問題です)
おまけ: circle back
弊社の名前にもついております " circle " + " back "。
「折り返し連絡する」「あとで連絡する」という意味です。
円を描くようにまた戻って連絡する、というイメージで覚えやすいですね。
Salesforceの機能や設定以外にも書いています
エッセー:内製化のメリットについて考えてみる面白くて素敵な仕事をするために学び続ける