Winter'21のリリースノートで、動的アクションを使用して承認が必要なレコードの画面に【承認申請】のアクションを表示できるようになった、と書かれていました。
◇ Salesforce Winter ’21 Release Notes > Customization > General Setup >
Choose When to Show the Submit for Approval Action (Generally Available and Beta)確かにこれまで、そのレコードに承認が必要であるか(承認プロセスを開始できるかどうか)は、特に補助的な設定を施していない限り、操作するユーザ側では【承認申請】のアクションをクリックしてエラーにならないか、ということでしか判断できませんでした。
必要なときにだけ表示されるなら、承認申請のルールをいちいち確認しなくてもいいですし、間違って申請してしまうことも減りますね。
カスタムオブジェクトで試してみました
前提
・交通費の経費申請を、カスタムオブジェクト「交通費内訳」で管理している。
・交通費が5,000円以上の場合、上長の承認が必要となる。
・承認プロセスは作成済みである。
やりたいこと
交通費が5,000円以上の場合、マネージャの承認が必要となるため、5,000円以上のときだけ【承認申請】のアクションが表示されるようにしたい。
設定手順
1.Lightningアプリケーションビルダーを開きます。
交通費内訳のオブジェクトのレコードページを開き、【歯車】>編集ページの順にクリックします。
2.「強調パネル」コンポーネントをクリックし、右側にプロパティを表示します。プロパティの中ほどにある「動的アクションを有効化(ベータ、デスクトップのみ)」にチェックを入れます。
3.【アクションを追加】をクリックします。
4.【承認申請】のアクションを選択し、【+検索条件を追加】をクリックします。
5.【承認申請】アクションを表示する条件を設定し、右下の【完了】をクリックします。
条件種別:レコード項目
項目:金額
演算子:以上
値:5000
6.条件の内容に間違いがないことを確認して、右下の【完了】をクリックします。
7.常時表示するアクションを追加します。
常時表示するアクションの設定方法は、
こちらをご参照ください。
※条件が設定されているアクションは、オレンジのマークが付きます。
8.画面右上の【保存】をクリックします。
有効化が必要な場合は、【有効化】ボタンをクリックし、有効化を行います。
有効化の方法については、活用ガイド
レイアウト⑥レコードページをユーザに割り当てる をご確認ください。
※活用ガイドは会員登録(無料)を行っていただくと閲覧できるようになります。
登録は
こちらからどうぞ。
挙動を確認します
金額が4,999円のとき
【承認申請】アクションは表示されていません。
金額が5,000円のとき
【承認申請】アクション、表示されています!
感想
必要なときに必要なものだけ表示できる動的アクション、承認プロセスに設定すると、便利さがよくわかります。
また、【承認申請】のアクションがトップ(左側)に表示されるように設定することで、表示の有無が一目でわかり、申請の要不要も判断しやすいので、個人的には最上部(設定時)、一番左に配置することをおすすめします。
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Winter'21動的アクションが商談や取引先でも使用可能に動的アクションで状況に応じたアクションを表示する公開:2020年9月7日
更新①:2023年8月22日