Salesforce上のデータをメンテナンスするために、確認が必要なレコードを洗い出す方法を調べているうちに、行レベルの数式の例を Salesforce 上の Answersで見つけました。基本的な数式なので、他にも応用させることができそうですし、こういった使い方もできると把握しておくのにいい例だと思いましたので、ご紹介します。
◇ Salesforce >Answers >Solved Questions >Account Owner vs Contact Owner Check in Reportsやりたいこと
まずは質問内容を確認します。
I have selected Accounts& Contacts report type.
I want to get a report of the records where Account Owner is not equal to Contact Owner. I didnt have this kind of filtering so far. How can i do this?
訳してみます。
取引先と取引先責任者のレポートを使っています。
取引先の所有者と取引先責任者の所有者が異なるレコードのレポートがほしいです。でもこのような種類のフィルタがありません。どうすればいいでしょう?
対処法
ベストアンサーの内容です。
Edit your report and add a Row-Level Formula,
and use this formula,
IF( CONTACT_OWNER = OWNER_FULL_NAME, 0, 1)
A value of 1 in that field means the owners are different.
こちらも訳しますね。
レポートを編集して、行レベルの数式を追加します。
そしてこの式を使います。
IF( CONTACT_OWNER = OWNER_FULL_NAME, 0, 1)
その項目の値が1のとき、所有者が違うということになります。
というわけで、早速試してみます。
設定手順
1.レポートタブで【新規レポート】をクリックし、「取引先責任者と取引先」のレポートタイプを選択します。
2.必要な列を追加し、不要な列を削除します。
例では、こちらの必要最低限の列を表示させています。
・取引先名
・取引先所有者
・姓
・名
・取引先責任者 所有者
※条件は必要に応じて調整してください。
3.行レベルの数式を追加します。
[列]の横の【▼】をクリックし、[行レベルの数式を追加]をクリックします。
次のように式数式を設定します。
・列の名前や説明は、わかりやすければOKです。
・数式主力種別:数値
・少数点:0
・数式:IF( CONTACT_OWNER = OWNER_FULL_NAME, 0, 1)
※関数タブからIF関数を、項目タブから取引先責任者と取引先の所有者を挿入します。
【検証】をクリックて「有効」と表示されたら、【適用】をクリックします。
数式の列が追加されました。【実行】をクリックして、レポートを確認します。
結果を確認!
「所有者の一致」の値が「1」行を確認すると、確かに取引先と取引先責任者の所有者が違っています。
問題なさそうであれば、忘れずにレポートを保存してくださいね!
ひとこと
関連するレコードで、同じはずの値が異なっているものなど、こちらの数式の応用で洗い出しができそうですね。
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