行レベルの数式の使用例を仲間に教えてもらったので、こちらでもご紹介します。
状況
・『商談』オブジェクトで、金額について複数項目(「売上見込」「実績金額」)で管理している。
・商談成立時に、最終的に確定した金額を「実績金額」に入力している。
やりたいこと
年間の売上見通しを分析するレポートで、未成立の商談からは「売上見込」の値を、成立した商談からは「実績金額」の値をとって、「見込み/実績」という一つの数値で集計したい。
なお、商談のフェーズが「商談成立」となったいるときを、成立した商談と見なす。
設定方法
レポートにて行レベルの数式を追加します。
※詳細な手順は、
行レベルの数式で取引先と異なる所有者を持つ取引先責任者を確認するを参照してください。
今回は、標準の商談レポートタイプを使用し、次の内容で行レベルの数式を作成しました。
列の名前
見込み/実績
数式出力形式
数値
小数点
0
数式
CASE ( STAGE_NAME , "商談成立" , Opportunity.ActualAmount__c , Opportunity.ExepectedSales__c )※ActualAmount__c = 実績金額
ExpectedSales__c = 売上見込
レポートでの表示の確認
指定したとおり、フェーズが「商談成立」のときは「実績金額」が、それ以外のフェーズでは「売上見込」が表示されています。
ひとこと
行レベルの数式の例としても、また予実管理のひとつの方法としても、面白い例だなと思いました。予算と実績の表現で悩まれている方は、こちらも候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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