今年もあと 2ヵ月を切り、寒くなってまいりました。
時々は設定の話を横に置いといて、読み物としても何か提供できたらいいな、できるかなという気持ちで今記事を書いております。緊張。というわけで今日はエッセーです。
SF ブログ戦国時代の到来!
つい 3年前程までは、日本語で Salesforceのことをわかりやすく説明してくれているサイトは数えるほどしかありませんでした。最近は「やられた~!」と唸るサイトがたくさんあり、少し悔しく思うと同時に、とても嬉しく思います。
システム設計やコーディングの基礎知識があり、確かな技術に裏打ちされた設定案から、技術的なことに留まらず、いかに活用していくかというお話まで共有していただき、日本語においても様々な視点から Salesforceを捉えられるようになったことは、大変喜ばしく素敵なことです。
このような状況で「私たちだからこそ提供できる価値とは何だろう」と、いつも考えます。
アドミニストレータ(Trailblazer)の仲間が誇り
当サイト、現在のところ最終的に記事として公開作業を行っているのはほぼ一人ですが、弊社に多数在籍しているアドミニストレータの血と涙の結晶を、ナレッジとして共有してもらい、できるだけわかりやすく再利用しやすい形でお披露目しています。
弊社のアドミニストレータには、もちろんシステム構築の経験を持ったベテランもおりますが、業界未経験で入社後に勉強をし、立派に活躍している仲間も多いです。最初は皆、慣れない専門用語に戸惑い、Developer組織の画面で途方に暮れ、自分の限界を何度も超えて、一人前になっていきます。
関わらせていただく企業さまの業務内容を理解し、どのようなカスタマイズやメンテナンスが必要かを考え、最大限 Salesforceを企業活動に活かせるよう、日々研鑽を積んでいます。
本当はここで取り上げている話題以上に高度なことを弊社のアドミニストレータはバリバリこなしているのですが、記事を更新している人のあらゆる力が足りていないので、記事化できていない状態です。今後はもっと複雑な設定や新しい機能についても、記事を増やしていきたいです。
知らなかったからこそ、できること
それぞれが様々な環境で Salesforceの活用に貢献していますが、そのなかのひとつ、「自社内でSalesforceを運営していきたい」お客様にSalesforceの設定・管理方法をご案内し、知識と技術体得のお手伝いをする、という弊社のサービスがあります。
私たち自身も元々知識ゼロから始めたので、どこがつまずきやすいか、どこがわかりにくいか、身をもって経験しています。「これ、どういう意味ですか?」「ここ、なかなか難しいですよね」なんてやりとりをしながら、できるだけお客様の疑問点を解消し、理解の助けとなるよう心掛けてお話ししています。また、そのために作成したのが、プレミアムコンテンツでご紹介している
活用ガイドです。「できるだけ専門用語を使わないで」説明することはとても難しく、試行錯誤しまくりでした。今もそうです。
以前に通過した「わからない」から「わかった」の閃きの記憶は、その技術が日常になればなるほど簡単に色褪せてしまうこともあり、自分がどのように閃きを得て理解を深めていったのか、「全部記録しておけばよかった」と思うときがあります。
システムの構造や意味ひとつひとつに丁寧に向き合ったからこそ得ることができる正確で本質的な理解や、まだその世界に染まり切ってないからこそ平易な言葉で作られる表現があります。
もちろん、習熟したからこそ書ける表現もあります。関連する機能をすべて把握して、実際に触った経験の積み重ねがあるから、その機能の意義や注意点をもら漏らさず伝えることができる、達人の域。憧れます。まだまだ先は長いけれど、目指しています。
今は「そういうことか!」と理解したものを、とにかくすぐに書いて残すようにしています。また、ナレッジとしてすぐに書き残し、仲間内で共有できる仕組みも作っています。
学び始めたばかりのお客様のお悩みを他人事としないためにも、自分が残した記録は初心を思い出させてくれます。たまに変なことを書いていたりして、自分にツッコミを入れたりもしますが……。
Salesforceの魅力は、学ぶ者を受け入れてくれること
知識の境界を壊して、世界を広げていくことのすばらしさ。筆者は、その喜びを多くの人にもたらしてくれることが、Salesforceの良さのひとつだと考えています。
コードを書かず、システムをカスタマイズできる。
メールアドレスとwifiとPCがあれば、Dev組織とTrailheadで無料で学習できる。
年3回のメジャーリリースがあり、常に変化し続ける。
SNSやコミュニティで呟けば、誰かが答えてくれる。
外国語ができれば、Salesforceのコミュニティでグローバルな交流が持てる。
何事も学びから始まりますが、Salesforceは特に自己学習する人の強い味方となってくれます。
システムの世界を知らない人にも、大きく扉は開かれていて、扉の向こうには大海原が広がってます。
元々文系の筆者も、長い数式を書き、自動でメールを送信したりデータを生成したりするような仕事に就くことは考えたこともありませんでしたが、苦手を少しずつ克服し、最終的に自分でオブジェクト構成を考えるようになり、「形のないものに形を与える」楽しさを知ることができ、この仕事を続けています。少し慣れてきたころは、Salesforceの世界の果てしなさに不安にもなりましたが、常に変化があり、広がり続ける世界のほうが面白い未来へ行けるかもしれないと、今は前向きに捉えています。
これからSalesforceの世界に飛び込む方へ
Salesforceへの入り口を前にして不安な方や、興味はあるけれどどこから始めたらいいのかわからない、という方の、はじめの一歩を踏み出すお手伝いもこのサイトでできたら、と考えています。
「全然知らないけど、質問してもいいだろうか?」「こんなこと聞いたら呆られるかも」と心配されるかもしれませんが、誰だって最初は何も知らないところからスタートします!大丈夫です。
もし、Salesforceについて知りたい、Salesforceの設定ができるようになりたい、と少しでも関心をお持ちでしたら、ご遠慮なくコメント欄から質問してください。
TwitterでもOKです。
「こういう記事が読みたい」のリクエストも大歓迎です。
Salesforceを始めたばかりの方へ
自己学習を進めていて、「どうしてもわからない……」と行き詰りを感じている方、ときには誰かに話をすることで自分の理解が整理でき、答えにたどり着けることもありますし、異なる視点を知ることで、ヒントを得ることもあります。「基本的なことだから」とためらわず、ぜひ学習の中で出てきた疑問を投げかけてみてください。コメント欄でも、
TwitterでもどこからでもOKです。
最後に
皆さますでにお気づきかと思いますが、筆者もまだまだ勉強中の身でございまして、表現や設定の検証に未熟なところもあるというのに、寛大な心で読んでいただいて、本当にありがとうございます。
Salesforceを楽しみながら、悩みながら学んでいる姿をそのままを出すことで、少しでも未経験者の ハードルが低くなればいいなという期待と、素人目線に最も近いところにいるという自負と、一人奮闘しているアドミニストレータを応援したい気持ちで、なんとか頑張っています。
covid-19の脅威も衰えず大変な世の中ですが、新しいことへ挑戦し、未来を待ち望む気持ちを忘れず、Salesforceを介して面白い仕事を成し遂げるため、これからも色々なことを共有していく所存です。
あらためて、よろしくお願いします。