※こちらは過去に公開していたブログからの移行記事です。
やりたいこと
Lightningのダッシュボードで、商談の金額について、各部署の達成金額を縦棒グラフで表示し、全部署の達成金額の合計を折れ線グラフで表示したい。
前提
対象オブジェクトと項目
オブジェクト:商談オブジェクト
項目:金額(通貨)
完了予定日(日付)
商談所有者:部署(テキスト)
ソースレポート行をグループ化:商談所有者:部署
列をグループ化:完了予定日(集計期間単位:年月)
集計値:金額(合計)

Classicでは
Classicでは、縦棒グラフの場合、Y軸にグループ化して指定した集計項目を、さらに「プロット追加値」として組み合わせグラフにすることができます。

⚡️ Lightning⚡️ では
Classicの時と同様に設定を試みますが、Y軸に「+基準」は表示されず、さらに値を追加して組み合わせグラフにすることができません。
Lightningでは、すでにY軸に指定してある集計項目を、さらに「+基準」として追加することができないようです。

なお、前述のClassicで作成したダッシュボードをLightningで開いてみると、合計値を示す折れ線グラフが表示されなくなります。
でもLightningで組み合わせグラフで合計値を表示したい!要は、「+基準」として金額の合計を追加できるようになればいいのではないか?ならばもう一個作ってしまえばいいのでは?グルーピングをより柔軟にするための完了予定日(2)があるのなら、同じような考え方でいけるかも。
◇ Salesforce > ヘルプ > 商談レポート項目「完了予定日(2)」とは?ということで、増やしてみました。
対処法 A:レポートに集計項目を追加
レポート上で同じ計算をするカスタム集計項目を作成します。
レポートの作成
ちょっとレポートの見た目は不格好になりますが、手っ取り早い方法です。
レポートにさらに集計項目を追加します。

列の横の「▼」から「集計項目を追加」をクリック。

金額の合計を表示する集計項目を作成します。
数式出力形式:通貨
小数点:0
数式:AMOUNT:SUM
表示は「すべての集計レベル」を選択します。

出来上がりはこんな感じ。


ダッシュボードの作成
作成したレポートを、ダッシュボードのコンポーネントとして追加して、ダッシュボード側で設定をします。




できました!

対処法 B:オブジェクトに項目を追加
オブジェクトに金額と同じ機能の項目を用意します。
項目名:金額(2)
データ型:数式
数式で、「金額」項目(Amount)を参照します。戻り値のデータ型は金額と同じ「通貨」とします。
※「+基準」に追加できるのは、Y軸に指定した項目と同じデータ型の項目だけです。

レポート項目に、「金額(2)」を追加し、合計を計算するようにします。

ダッシュボードを設定します。
今度はY軸に「+基準」が表示されるので、「金額(2)」を追加します。
(その他の設定はAと同じです)

できました!

ちなみに、「ダッシュボードのグラフに、合計値も表示できるようにしてほしい」というIdeaがあがっています。
◇ Salesforce >IdeaExchenge >Grand Total on dashboard charts そのうち、こんな手間をかけなくても、合計値を表示できるようになるかもしれません。
参考
◇ Salesforce > リリースノート > Salesforce Summer '17 リリースノート > 分析 > レポートとダッシュボード > Lightning Experience でのダッシュボードへの組み合わせグラフの追加◇ Salesforce > ヘルプ >1つのグラフに異なるデータセットを表示
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