取引先や取引先責任者、リードの住所情報を元に、「地域」情報を付加することができます。
オブジェクト上に項目を作るほどではないけれど、グルーピングをしたい場合には、
「バケット項目」が便利です。
「所有者の部署」や「ロール」で合計を出して、商談金額をエリア毎に出して表示することも
できますが、顧客の住所を元にした、「地域」「エリア」でグルーピングをしてデータを
見たいこともあるのではないでしょうか?
また、「顧客リスト」として取引先、取引先責任者、リードを使用する際に、
「このエリアは除きたい」といった場合にも、バケット項目は、
そのレポートにのみ適用される独自の「項目名」を設定できます。
早速ですが、バケット項目の作成をしていきましょう。
今回は、取引先のレポートを使用して、「都道府県」を「地域」に割り振ります。
レポートのアウトラインタブを選択し、列の横にある▼ボタンをクリックし、
「バケット列を追加」を選択します。
項目の部分に「都道府県」と入力し、検索結果として表示された「都道府県(請求先)」を
選択します。
値の欄に都道府県の一覧が表示されたら、「バケット名(今回の場合は「地域」)」を入力し、
画面左下の「バケットを追加」をクリックします。
割り振る項目を入れる「箱(今回の場合は「地域名」)」を作ります。
「箱」を作りながら、「中身(今回の場合は「県」)」を都度入れていく方法でも、
「箱」を作り終わってから、「中身」を入れていく方法でもどちらでもよいと思います。
今回は、先に箱を準備しました。
箱の準備が終わったので、中身を入れていきます。
「北海道」を「北海道の箱」に入れます。
「バケット項目でない値」を選択し、「北海道」と検索欄に入力します。
検索結果として「北海道」が表示されたら、北海道の横のチェックボックスに✓をいれ、
移動先ボタンを押します。
移動先の「北海道」を選択すると、「北海道」の箱の中に「北海道」の値が瞬時に入ります。
これを繰り返し、「地域」の箱の中に「県」という中身を割り当てます。
日本以外のものがあった場合等は、「バケット項目でない値」にレコードが残りますが、
それを「その他」としてまとめることもできます。
もちろん、「その他」の内容を「国外」という名称の「バケット項目」を作成し、
そちらにまとめることも可能です。
また、一つ一つ選択していくのが面倒だという場合には、「値を入力」ボタンから
まとめて作成していく方法もあります。
こちらの方法でバケット項目を作成、作成したバケットに値を割り振る場合には、
レコードと同じ値でないと割り振られないのでご注意ください。(全半角を区別します)
「箱」と「中身」の割り当てが完了したら、右下の「適用」ボタンを押します。
そうすると、アウトラインの「列」の部分に作成した「地域」というバケット項目が
追加され、レポートにも表示されます。
この列を「行をグループ化」の部分に、ドラック&ドロップすることで、あっという間に
グループ化することもできますし、「バケット項目」を使ってグラフを作成することもできます。
バケット項目は、グルーピングするキーとなる項目(今回でいうと「都道府県」)を
レポートに表示しなければバケット項目が作れないということはありません。
設定した割り振りが合っているかの確認のために、一時的にレポートに追加することは有効ですが、確認が終わった後不要であればレポートから削除してしまってもよいと思います。
注意点として、バケット項目の「箱」は、対象となるレコー(中身)がないと、
設定完了後に「適用」ボタンを押したときになくなってしまいます。
あくまで、「すでに該当あるレコードに対するグルーピングのし直し」だということを
忘れないでください。
バケット項目は、「テキスト」「選択リスト値」「数値項目」のみに適用が可能です。
数値の場合は範囲指定ができます。
他に、「バケット項目」が有効だと思うシーンとして、
・商談の確度によって、「高」「中」「低」の3段階に分ける
・商品の用途を「大分類」毎に分ける
・最終活動日からどれくらい経っているかを「範囲を区切って」見る
などがあるのではないでしょうか。
最後に、バケット項目を使用する際に注意事項のリンクはこちらです。
バケット項目の制限と考慮事項
https://help.salesforce.com/articleView?id=000326883&type=1&mode=1