Salesforceをご利用されていて、メールマーケティングに力を入れたい方は
Pardot を取り入れて活用されるかと思いますが、「そこまでしなくても、一括でメールを送って、その開封率やキャンペーンへの参加状態を確認できればいい」という方は、キャンペーン機能でも簡単な数字は見ることができますので、一度こちらを試されてはいかかでしょうか。
キャンペーン機能……、リードと取引先責任者のグルーピングや、それこそキャンペーン情報のメールでのお知らせに使われていることが多い気がします。
実はROI(キャンペーンのコストに対してどれくらい商談が成立し、売上がでたかなど)や商談への貢献度なども分析することができるのですが、細かく分析しようとすると少し複雑な設定になってきますので、まずは顧客や商談獲得のためのキャンペーン活動の内容を記録したり、メール送信を管理するために使ってみるのが無難かと思います。
前置きが長くなりましたが、キャンペーンを使ってみた方から「どれくらいメールが読まれたか確認することができますか?」と聞かれることがありますので、記事にしました。
キャンペーンメンバーにはリストメールが送信できる
キャンペーンレコードを作成後、そのキャンペーンにリード、取引先責任者をキャンペーンメンバーとして関連付けることができます。
※取引先も関連付けられますが、Spring'21リリース時点ではベータ版となっております。
このキャンペーンメンバーに対して、一括でメールを送信することができます。
ドラフト機能や送信日時の指定など、結構便利なのですが、このあたりの詳細については、また今度記事にします。
メールの開封率を確認するには
「拡張メール」を有効化
[設定>メール>拡張メール]の画面を開き、有効化されていることを確認します。
[メール追跡を有効にする]
[設定>機能設定>セールス>活動設定]の画面を開き、[メール追跡を有効にする]にチェックを入れて、【登録】をクリックします。
これで準備は整いました。
いざ、送信。
レポートで開封率を確認します
リストメールの追跡情報は、「HTML メール状況」レポートにのみ表示されるので、当該レポートタイプでレポートを作成し、集計項目で「開封率」を表示させます。
簡単に作り方を書いておきます。
※検索条件などは調整する必要がありますので、ご注意ください。
1.「HTML メール状況」のレポートタイプを選択します。
2.「開封済みフラグ」という項目が用意されているので、レポートに追加します。
3.グルーピングを追加しなければ、カスタム集計項目を作ることができないので、今回は「件名」で行をグルーピングします。
4.「列」の横の「▼」をクリックして、「集計項目を追加」を選択します。
5.集計項目を作成します。
「数式出力種別」は「パーセント」を選択します。
数式は、「開封済みフラグ(合計)」をレコード件数で割ります。
はい、「開封率」のできあがりです!
忘れずに保存します。
ひとこと
キャンペーン機能およびリストメール、あまりお金をかけずにメールマーケティングを行いたい方は、一度試してみてはいかがでしょう。
複雑に使いこなそうと思えば複雑なこともできますが、まずはシンプルに使ってみることをおすすめします。
参考
◇Salesforce >ヘルプ >ドキュメント >営業の生産性 >
すべての顧客についての会社からのメールの開封のメール追跡の有効化