Einstein Search、皆さまご利用されていますか?
便利な機能だということは知っていたのですが、当初、私が作業できる環境では有効化できなかったので、実際に触ったことはありませんでした。
しかしそれが Summer’21からは主な Editionとそのモバイルの両方で使用できるようになる!とのことで、本日リリースノートの日本語版でも一応確認できましたので、プレリリース組織で試してみました。
Einstein Searchとは
日本語でわかりやすくまとめられている公式のページが探せなかったのですが、一言でいうと「グローバル検索の進化版」です。
・個々のユーザにパーソナライズされた検索結果を表示し、
・検索結果で各レコードの詳細が確認でき、
・検索結果の画面でレコードに対してアクションを実行できます。
日本語で公式の資料として一番詳しいのは、Summer’21のリリースノートでしょうか。個人的にはリリースノートを読んでもよくわかりませんでした……。
◇ SALESFORCE ヘルプ >ドキュメント >SALESFORCE SUMMER '21 リリースノート
Einstein Search (正式リリース)AI を搭載したスマートな検索をユーザに提供します。Einstein Search のすべての機能が正式リリースされ、無料で使用できます。パーソナライズによって、ユーザの活動に基づく関連性の高い検索結果が返されます。自然言語検索 (NLS) を使用すると、ユーザは一般的な単語や語句をクエリに入力して検索結果を絞り込むことができます。そして、アクション可能な UI によって、ユーザは検索ボックスから直接、ケースの登録や取引先責任者の作成といった操作を実行できます。
対象: この変更は、Essentials Edition、Professional Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、および Unlimited Edition の Lightning Experience とすべてのバージョンの Salesforce モバイルアプリケーションに適用されます。
Einstein Search使用のための事前準備
機能を使用する前に、有効化が必要です。
以前は権限セットなどでのユーザへの権限の付与も必要でしたが、今回の正式リリースより不要となるようです。プレリリース組織では、権限の付与は要りませんでした。
有効化の方法
[設定 >ホーム >Einstein >Einstein Search >Einstein Searchを有効化]の画面を開き、
各設定にチェックを入れて【保存】をクリックします。
Einstein Searchを使ってキーワード検索してみた
「五月」と検索ボックスに入力してみます。
これまでのグローバル検索
「五月」が名前に含まれている取引先と商談が表示されます。
マウスオーバーしても、その他の情報は表示されません。
Einstein Search
検索結果の画面がに分割され、左側にはより絞り込んで検索を行うルックアップアイコンと結果の一覧などが表示されます。検索結果にカーソルをあてると、右側にそのレコードに対するアクションと詳細情報が表示されます。
右にスクロールすると、アクションの「▼」が表示され、他のアクションもきちんと表示することができます。
「関連リストのクイックリンク」で、リンクをマウスオーバーすると、詳細情報が表示されます。
もちろん、リンクをクリックするとちゃんと画面が遷移しますが、この検索結果の画面でもある程度の操作ができます。
検索ボックスにカーソルをあてるだけで、
直近でアクセスしたレコードを表示
キーワードを入力しなくても、直近でアクセスしたレコードなどの情報を自動的に表示してくれます。ここはグローバル検索とあまりかわらないですかね。
※「/」を押すだけで検索ボックスにカーソルをあわせることができます。
表示する項目は検索レイアウトで設定
マウスオーバーしたときに右側に表示する項目は、検索レイアウトの設定が反映されます。
検索レイアウトは[設定 >オブジェクトマネージャ>各オブジェクト>検索レイアウト]または[設定 >Einstein >Einstein Search >検索レイアウト]でカスタマイズできます。
ひとこと
これまでのグローバル検索からドリルダウンしていくような検索よりは、ずっと手間が減ると思います。あたりまえのことですが、誰もが使う検索なので、Sandboxで検索結果や操作がどうのように変わるかを確認して事前にユーザにお知らせしてから展開したほうがいいですね。
公開:2021年5月17日
更新①:2023年8月17日