Salesforce未経験から、2カ月半で認定アドミニストレーターと認定Platformアプリケーションビルダーを取得しました。アドミンより資格保有者が少ないPlatformアプリケーションビルダーについての体験記です。資格取得を目指している方の参考になれば幸いです。
認定Platformアプリケーションビルダーとは?
Salesforce Platform の宣言的カスタマイズ機能を使用したカスタムアプリケーションの設計、構築、リリースのスキルを習得していることを証明する認定資格です。(Salesforce社公式より)
開発者・アーキテクト入門向けの資格ではありますが、宣言的=コードではなくクリックで実装できる機能についての資格なのでシステム管理者でも組織のカスタマイズをすることが多い方にはお勧めです。試験勉強を通じて、いかに標準機能を使って組織を効率化・最適化していくかを学ぶことができます。
勉強の流れ
① 試験範囲の確認
資格の受験ガイドでは試験範囲と割合が記載されているので、範囲ごとにExcelのシートを分けてノート代わりにしながら学習を進めました。pdfにて用意されている受験ガイドですが、アップデートされるためローカルに保存せず都度公式サイトに見に行くことをお勧めします。
② 認定コース受講
・SalesforcePlatform基礎差分(アドミニストレーター向け管理Ⅰとの差分のコースで現在は存在しません)
Salesforce認定講師によるオンライントレーニングを受け、座学とハンズオンで基礎知識を学びました。
③ Trailhead
Trailheadには各認定資格向けのTrailmixが用意されています。Playground組織で指示通りに設定を進めるハンズオンチャレンジは認定コースの良い復習になりました。また、知識を確認するフラッシュカードや、実際の試験問題形式に倣った選択式の問題に取り組むことができる「試験に向けた学習」Trailは必ず確認しておくことをお勧めします。
④ 公式helpの参照
中でも個人的に試験会場で問題を目の前にして「やっておいて良かった!」と一番思えたのが公式helpを読み漁っていたことです。数式などのユースケース例のほか、「機能名+考慮事項」のページでは組織を設定・カスタマイズするにあたって
・エラーが起こること
・推奨されないこと
・制限事項
が載っています。非常に細かく、量も多くてとても全てを丸暗記することはできませんが、実務をイメージしながら参照していると「なるほど、気をつけなくては」と記憶に留めることができたように思います。例えばhelpでは「~~の場合はリリースされません」と記載されている設定が、実際の問題では「リリースされなかった、理由として考えられるものは?」と問われたので、結果から原因を推測できるような覚え方がスマートです。
⑤ 想定問題に取り組む
Salesforce認定資格は公式の問題集が存在しません。インターネット上には想定問題を載せてくれている有志の方々がいて、そちらを参考にさせて頂きました。ただ、あくまで自分の知識のおさらいと問題傾向を掴む参考程度での利用にしました。問題文が完全ではないケースや、答えが間違っているケースも見られたからです。機能がアップデートして最適解でない場合もありますし、試験問題もアップデートしているようで私が受験した際は想定問題と同じ問題はほぼ出ませんでした。
まとめ
・公式の受験ガイドとhelpを良く良く確認
・組織で手を動かして知識を実務に結びつけて落とし込む
以上を意識して臨むことをお勧めします。
とにかく、公式から提供されているものが最新かつ確実な教科書であり参考書です。
資格を取得するにあたって学んだ「宣言的カスタマイズで実装できることの幅広さ」を生かして業務で関わるSalesforce組織をより良く改善していきたいと思います!
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