先週の記事で、静的リソースにアップロードした画像を項目やリッチテキストコンポーネントから参照する方法を書きました。
ファイルの使用に慣れている方で、あまり静的リソースになじみのない方にはメリットがわかりにくかったかもしれませんので、静的リソースを使用する主な理由の2つをご紹介します。
「こういうときにも便利だよー!」というのがありましたら、是非コメントやTwitterのリプライなどでお知らせください。
管理者のみが操作できる場所でデータを管理できる
静的リソースの作成・編集・削除には、「アプリケーションのカスタマイズ」権限が必要です。こちらをユーザに付与すると、不随して多くの他の権限が付与されることになり、大変強力な権限です。
どのような権限が付与されるかは、こちらのページに一覧が記載されています。
◇ Salesforce >ヘルプ >ナレッジ >「アプリケーションのカスタマイズ」プロファイル権限で付与されるプロファイル権限 「アプリケーションのカスタマイズ」プロファイル権限が有効になっていると、次の権限が自動的に有効になります。
・アプリケーションのカスタマイズ (権限)
・アプリケーションの設定メニューオプションを使用した組織のカスタマイズ
・メッセージ、および、カスタムリンクの編集
・標準選択リスト値の編集
・カスタム項目の作成、編集および削除
・ページレイアウトの作成、編集および削除
注: この権限は、オブジェクトの [編集] 権限も必要です。例) 取引先の [編集] 権限
・項目レベルセキュリティの設定
・カスタムリンクの作成、編集および削除
・リードの設定の編集
・大規模商談アラートの有効化
・レコードタイプの作成
・Web-to-ケース、および、自動レスポンスルールの設定
・Web-to-リード、および、自動レスポンスルールの設定
・割り当てルール、および、エスカレーションルールの設定
・営業時間の設定
・メール-to-ケース、または、オンデマンドメール-to-ケースの設定
・セルフサービスのページレイアウトとポータルカラーのテーマの編集
注: セルフサービス設定を設定および管理し、組織の [セルフクローズしたケースの状況] を削除するには、「セルフサービスポータルの管理」権限も必要です。
・マルチ言語ソリューションの設定と有効化
・チームセリングの設定
・取引先チームの設定
・カスタムリード項目の対応付け
・キューの管理
・ワークフロールール、ToDo、項目自動更新、アウトバウンドメッセージおよびアラートの作成、編集および削除
・カスタムSコントロール、カスタムオブジェクト、および、カスタムタブの作成、編集および削除
・タブの名称変更
・カスタムアプリケーション、および、サービスクラウドコンソールアプリケーションの管理
・公開カレンダー、および、リソースの作成および編集
・コンソールの設定
・Salesforce カスタマポータルの有効化、設定および編集
・実行する分析スナップショットの設定とスケジュール設定
・アイデアおよびアンサーのためのコミュニティの作成
・Visualforce メールテンプレートの作成
通常、こちらの権限はシステム管理者かそれと同等の役割を持つユーザに付与されます。そのため、静的リソースを編集できるのは限られたユーザとなり、会社のロゴや運用ルールの原本など、勝手に編集されては困るものなどを、静的リソースで管理しておくといいでしょう。
※ファイルでも、ライブラリで正しく管理を行えば参照しているデータを書き換えられることはありませんが、静的リソースのほうが簡単です。チーム単位で頻繁に更新されるデータを管理する場合は、ライブラリでの管理のほうが便利です。
変更セットでリリース可能
Sandboxで作成した静的リソースは、変更セットで関連組織へリリースすることも可能です。
※.csvファイルの静的リソースについては、変更セットへ追加できません。
留意事項
1 つの静的リソースのサイズは、最大 5 MB までとなっており、Salesforce組織では、最大 250 MB の静的リソースを使用できます。
ファイルの上限については、契約しているライセンス数に依存するため、組織によってことなります。詳細はこちらのページをご確認ください。
◇ SALESFORCE ヘルプ >ドキュメント >SALESFORCE の使用開始 >データストレージとファイルストレージの割り当てまた実際のストレージについては、組織の[設定 >データ >組織のディスク使用料]をご確認ください。
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