最近、レポートのユニークカウントについて考える機会があり、数式項目でカウント項目を作成する昔ながらのやり方や、ユニークカウント機能を試しながら、レポートをいじっております。今日は「カスタム集計項目の数式でユニークカウントが使える」と教えてもらいましたので、こちらでも共有いたします。
前提
ひとつの取引先で複数の商談情報を持つ場合があるが、成立/不成立のカウントを取引先ユニーク数で管理している。
やりたいこと
月ごとの成約率(成立/不成立の割合)をレポートで確認したい。
なお、分母は完了商談のみ(フェーズが「成立」または「不成立」)とする。
対処法
レポートにカスタム集計項目を追加する。「取引先名」で「ユニーク」を選択し、「完了予定日」でグループ化された取引先ユニーク数に対する「フェーズ」でグループ化された取引先ユニーク数の割合として計算する。
手順
1.『商談』のレポートタイプからレポートを作成します。
・検索条件の「商談状況」で「完了」を選択します。
これでフェーズが「成立」「不成立」の商談レコードに絞り込まれます。
・「完了予定日」と「フェーズ」で行をグルーピングします。また、計算がわかりやすように「取引先名」で「ユニークカウントを表示」を設定しておきます。
2.「成立率・不成立率」という名前で、カスタム集計項目を作成します。
数式:
PARENTGROUPVAL(ACCOUNT_NAME:UNIQUE, STAGE_NAME)
/PARENTGROUPVAL(ACCOUNT_NAME:UNIQUE, CLOSE_DATE)・
ACCOUNT_NAME:UNIQUE は、項目「取引先名」で「ユニーク」を選択して【 挿入 >】をクリックすることで、数式に挿入できます。
・「表示」のタブで、「この数式をどこに適用しますか?」では「特定のグループ」、「行グループ」では「フェーズ」を選択します。
数式が有効であることを確認したら、【適用】をクリックします。
確認します
【実行】をクリックして、レポートの仕上がりを確認します。
2019年8月に、商談が完了した取引先は全部で 8社。
そのうち、5社の商談が成立しており、3社は不成立になっています。
成立率は62.5%、不成立率は37.5%であっていますね。
ひとこと
割合を出すときには集計項目を当たり前のように使っていましたが、「ユニーク」の値が使えるという認識がありませんでした。ただ忘れていただけかもしれませんが……😅。レポートは様々な機能がありますが、グルーピングや有効化が必要だったり、いくつか操作をしないと表示されない機能があるので、「こういう機能あったっけ?」と毎回確認してしまう私です。
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