「項目の追加」がとっても簡単にできるのはSalesforceの大きな魅力のひとつ。システム管理者としてほとんどの方が経験する業務ではないでしょうか。専任のシステム管理者や、アドミニストレータ資格保有者であれば項目名をデフォルト(FieldXX)のままにはしないと思いますが、初心者の方や他業務と兼任の管理者を置かれている企業様のSalesforce組織を拝見した際に項目名が「FieldXX」の項目が多数存在していることがあります。
そんな組織が少しでも減るよう願いを込めて発信します。
項目名(API参照名)って?
ユーザがレコード作成・編集時に見える「項目の表示ラベル」に対し、「項目名」はシステム上で利用される部分で普段は表に見えません。

項目のデータ型(テキストか数値かなど)によって画面の配置は多少異なりますが、カスタム項目を新規作成する際「項目名」は必須です。この時「項目の表示ラベル」が日本語の場合は自動でField1、Field2...と、同一オブジェクトで一意になるようにField+数字で埋めてくれます。

が、必ずわかりやすい名前で入力し直すようにしましょう!入力できる文字は英数字とアンダーバーで、英語が一般的ですが苦手であればローマ字表記の日本語でも構いません。頭文字を大文字にするかどうかなどは組織によって規則があるならば準じるのがベストです。
FieldXXのままだとどうなる?
例えば「〇〇未満の数字は入力ミスなのでレコードを保存できないようにしたい」など、データの整合性を上げるために【入力規則】を利用したいな、と思った時。入力規則は数式で設定します。新規設定する際は「項目の表示ラベル」で項目を挿入できるので問題ないように見えますが、
数式欄に挿入されるのは「Field1__c」の文字。メンテナンスする際にとてもわかりづらいです。
「項目の値が○○に変更されたらレコードを作成したい!」など【自動化】の利用へ活用が進んだ時も同様です。プロセスビルダーは視覚的にわかりやすくクリックで、かつ、「項目の表示ラベル」で設定を進めることができますが、選択後の画面に表示されるのはやはり「Field1__c」の項目名。

また、一部のエラーメッセージは「項目の表示ラベル」ではなく項目名でしか表示されません。プロセスビルダーやフローなどの自動化でエラーが起きた際に受信するメールの内容も項目名で表示されます。

データローダでも操作画面は項目は「項目名」で表示され、レコードのデータをエクスポートした際もcsvファイルの1行目は「項目名」で出力されます。

とにもかくにもわかりづらいんです…Salesforceの活用が進むほどに『「項目名」からどの項目かがすぐに判断できるか否か』が設定やメンテナンススピードを大きく左右します。
どうか、新規項目作成時はわかりやすい項目名で命名を!※慌てて既存の項目名を修正しなくて大丈夫です。まずは新規作成時、意識頂ければ幸いです。
※項目名を変更した場合、数式やプロセスビルダーなど設定で差し込んでいる項目名も自動で修正されます(優秀!)しかし既存の設定に影響を与える可能性も0ではないため、Sandboxでテストや、複数の管理者がいる場合は変更内容の共有をしてください。
{{i18n("articles.view.premium")}}