ここ数日 Salesforce 界隈がざわざわしていましたね。Salesforceからの 正式なアナウンスを探すことができず、不確かな情報を書いてもなぁ…、と控えていたのですが、Salesforce の中の人が発表されている動画の該当の箇所をようやく見つけることができましたので、皆さまに共有します。
ただし、英語で字幕もなしです。そして Salesforce+、5秒単位でしか早送りできないのを改善してほしいです。長押ししても時間がかかります。
◇ Salesforce + >dreamforce >ADMIN + EPISODE 15 True to the Coreワークフローとプロセスビルダーの廃止について言及しているのは 25:00あたりからです。
担当の Patrick Stokes さんのお話では、皆にフローをもっと使ってほしいのでワークフローとプロセスビルダーの段階的な廃止?を計画しており、いずれは既存のワークフローとプロセスビルダーを編集はできても、新規作成はできなくなるとのこと。また、移行ツールを用意しているとのこと。おおよその予定は次のとおり。
Spring ‘22 release: launch migration tool for Workflow Rules
Summer ‘22 release: launch migration tool for Process Builder
Winter ‘23 release: will no longer be able to create new Process Builders or Workflow Rules
※自分の耳に自信がなかったので、
SALESFORCEBENさんの記事も参考にさせていただきました。こちらに詳細なレポートが載っていますので、動画の視聴が面倒な方はこちらがおすすめです。
そのうちヘルプなどで正式なアナウンスがされると思いますので、情報が出たら更新していきますね。
フローは確かに便利だけれども!
最近、私もフローを作成する機会が増えており、数年前と比較するととてもわかりやすくなったと実感しております。ですが!しかし!
変数やループの考え方など、不慣れな人にとっては依然としてハードルが高いです。ワークフローとプロセスビルダーであればご自身で設定できるというお客様が多く、できるだけお客様の理解できる範囲で設定したいと考えているので、フローでしか実現できないことがある場合のみフローを提案していました。プロセスビルダー、見づらいところもありましたが、初心者にとっては設定しやすかったんですよね。「自由は不自由」とか言いますけど、フローは隅々まで自分で定義しなくてはいけない分、できることも多いのですが、あまりに自由すぎるとどうしたらいいのかわからなくなる、初心者を不安にさせるツールでもあります。個人の感想ですが。
私はワークフロー → プロセスビルダー → フローと段階的に学んだ世代でして、こういったものの知識が全くなかったので、「条件」や「アクション」、「トリガ」「スケジュール」の理解など、シンプルなところから始められたことはとてもよかったと思います。最初からフロー、、、スパルタ教育でも立派に育つ場合もあるでしょうが、なかなか大変な気がします。
それでも、Salesforce の力をすべての方が享受できるようにするには、ここの壁を取り払って、何としてでもフローを使ってもらう必要があったんでしょうね、多分。ローコードの限界に来ていたんでしょうか。ワークフローとプロセスビルダーの引退までに、フローがますます設定しやすくなることを願います。
フローのサポート問題
動画のなかで今回の「ワークフローとプロセスビルダーの廃止」に言及されたのは、フローのサポートについて質問があったからなのですが、これも興味深かったですね。
これまで、フローは開発の機能として捉えられていたため、Salesforceでサポート対象外とされてきました(※開発者のサポートサービスだとOKみたいです)。今後、フローをメインの自動化機能として使用していくために、フローはサポートしてもらえるのか?といったような質問だったと思います。
CTO の Parker Harrisさんが「そうなの?なんでフローサポートしてないの?」と気楽な感じで聞いていたのが面白かったですね。そして「知らなかった。もっと大きな声で言うべきだ。どうして長い時間待ってたの?」というのも、偉い人の切り返しだなぁと思いました。私も同じことを言われたものです。こちらも変更があるかもしれませんね。
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