個人的にSpring’22で最も気になっていた、ワークフローをFlowへ移行してくれるツール:Migration to Flow(Beta)について、Spring’22のプレリリース組織を取得できたので早速試してみました。今回は2種類ワークフローを作成し、Flowのレコードトリガフローの高速項目更新と、アクションと関連レコードで作成してくれるのかも検証してみます。■検証用ワークフロー作成(2種)
前述のように商談オブジェクトのワークフローを2つ用意してみました。
ワークフローA:フェーズがClosedWonになった場合
即時アクション:クローズ日時(カスタム項目)に日時を挿入→こちらは 高速項目更新 で作成してくれるかどうか検証
ワークフローB:フェーズがClosedWonになった場合
即時アクション:メールアラート送信、クローズ日時(カスタム項目)に日時を挿入、Todo作成 時間ベースのアクション:ルール適用日の1日後にメールアラート送信→こちらは アクションと関連レコード で、様々なワークフローアクションを移行してくれるかどうか検証
ワークフローA,Bともにきちんと動作することを確認します。
■ワークフローA(高速項目更新)をMigration to Flow(Beta)で移行
では早速上記ワークフローをMigration to Flow(Beta)でFlowへ移行してみましょう!
設定 > プロセスの自動化 > Migration to Flow(Beta)左側のチェックですが、複数は入れられないようでした。
ではワークフローAにチェックを入れて、右側のプルダウン▼から
Migration to Flowを実行してみます!ものの数秒で上記画面が表示され、あっという間に移行できました!
また移行を行った後、右側のプルダウンのメニューが変化し
上記のようにフローを開かなくても有効化や、フローを開けるようです!
有効化する前に、
FlowBuilder画面 で中身を見てみましょう。
きちんと高速項目更新で作成されていました!
FlowBuilder画面からフローの有効化してみたところ、下記親切なエラーが出てきました。
既存のワークフローAが有効化されたままでしたので、ワークフローAを無効化してくださいとのことです。ちなみに、Migration to Flow(Beta)のプルダウンメニューのActivate Flowから有効化を行うと、自動的にワークフロー側を無効化し、Flowを有効化してくれるようです。
有効化されたフローを検証しましたが、問題なく動作していました。
■ワークフローB(アクションと関連レコード)をMigration to Flow(Beta)で移行
次にワークフローB(アクションと関連レコード)を移行してみます。
Migration to Flow画面から実施してみたところ、以下メッセージが出てきました。
なんとTodo(Task)は、Migration to Flow(Beta)での移行のサポート範囲に入っていないようでした。
一旦ワークフローBから、Todoアクションを外して再度実行してみます。
今度は問題なく移行できました。
では
FlowBuilder画面 から中身を見てみます。
アクションと関連レコードで作成され、即時実行アクションと、スケジュール済みパスの2つに分かれてアクションが作成されています。
こちらも検証してみたところ、問題なく動作していました。
■検証の結果
・ワークフローからFlowへの移行は簡単!
・Todoは現在移行対象外の模様(要検証?明記済み?)まだBetaですが、現時点でも本当に簡単にFlow化ができました!
ワークフロー作成>移行化しロジックを確認 という流れでFlowを勉強するためにも利用できそうです。
今後はプロセスビルダーの移行ツールも登場するかと思いますので、非常に楽しみですね。
その際にはまた検証記事など掲載したいと思います!