ワークフロールール、プロセスビルダーの廃止(予定)にあたって、「承認プロセスの結果からフローがトリガされない問題」が懸念事項でした。
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承認プロセスの結果でフローを動かしたいときには、プロセスビルダーを挟むという手がありますSpring’22のプレリリース組織を取得後、
tmさんの記事にもあったワークフロー→Flowへの移行ツールをはじめ自動化周りを触ってみていると、ワークフロールールの画面上部に「Go with the flow!」のお知らせが出ていたり、「Flow Trigger Explorer」なる機能が加わっていたり、SalesforceのFlow移行推奨&機能強化ぶりがよくわかります。
ならばそろそろ承認プロセスの結果からフローをトリガできるのでは?
と思いたち、試してみました。
取り急ぎ「トリガするかどうか」だけ調べたかったため、検証内容は至ってシンプルです。
①商談オブジェクトへカスタム項目「承認ステータス」(選択リスト値型)と
「フローチェック」(テキスト型)を作成
②承認プロセスを作成:承認時のアクションで承認ステータス項目を「承認済み」に項目自動更新
③Flowを作成:レコードトリガフローで商談オブジェクトの「承認ステータス」が[承認済み]に更新された時に開始→レコードを更新要素で「フローチェック」項目を更新
▼必要最低限
いざ、承認!
Flowがトリガされ「フローがトリガできたよ!」と更新されました。
・「高速自動更新」で商談自身を更新
・「アクションと関連レコード」で商談の紐づく取引先を更新
いずれも無事動きました。
開始条件を「[承認済み]になったら」から「承認ステータス項目が変更済み」にしても問題なく起動したので、承認結果によって分岐させることももちろん可能です。
注意点
◇フローのAPIバージョンは最新(Spring'22は54)である必要があります
リリース時、既存の自動化は直ちに影響が出ないようにAPIバージョンが据え置かれます。今回作成したフローのAPIバージョンを54→53に下げたところ、承認プロセスの結果でフローはトリガしませんでした。既存のフローを修正して使用する場合は、保存時にAPIバージョンを54に上げる必要があります。
◇「項目変更後にワークフロールールを再評価する」にチェックを入れなくても起動します
これまで、承認プロセスの項目自動更新の結果からワークフロールールやプロセスビルダーを起動する場合は承認プロセス側の設定でワークフロールール再評価チェックが必要でしたが、このチェックを入れなくてもフローはトリガされます。
これでもう、フローを起動させるために挟んだプロセスビルダーは不要になりますね。少し寂しい気もしますが、改善&強化されますます使いやすくなるフローの今後が楽しみです。
公開:2021年12月22日更新:2023年8月16日
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