2年ほど前に「関連情報とコピー」が使えるようになり、商談と商談商品、など
関連オブジェクトを一緒にコピーできるようになり便利になったと感じていました。
これまで意識することはなかったのですが、特定の場合に「コピー」ボタンと
「関連情報と共にコピー」ボタンの動作に違いが出ることが分かりました。
どの環境下でも動作に違いが出るわけではないのですが、コピー対象のオブジェクトに対して
レコードタイプが複数あり、レコードタイプの切替はプロセスビルダーなどの自動化機能で
行っているような場合は要注意です。
例として、商談と商談商品をコピーする時の動作を挙げます。
商談を作成した時と、商談成立フェーズでは表示・編集項目を変えたいため、
レコードタイプを商談成立時とそれ以外で分け、商談成立フェーズになったらプロセスビルダーで商談成立用のレコードタイプに切り替える、という場合を想定して設定してみました。
【設定値】
商談作成時のレコードタイプ:通常 レイアウトには「初回連絡日」を表示
商談成立時のレコードタイプ:受注時 レイアウトには「受注日」を表示
ユーザが商談を作る時は商談作成時のレコードタイプしか使用しない為
レコードタイプは1つだけプロファイルに割り当てています。
商談を作った時には「初回連絡日」を入力するレイアウトにします。
この商談を商談成立にすると、受注日を入れられるようにし、初回連絡日はレイアウトから
見えなくなるようレイアウトを分けます。
この商談画面で「コピー」ボタンをクリックすると・・ポップアップ表示で
編集画面が表示され、
コピー元の商談を作成した際に入力した「初回連絡日」が入っています。表示されているレイアウトは
「商談作成時」のレイアウトです。この商談を保存して「商談成立時」のレイアウトを見ると
「受注日」は入っていません。一方でこの商談画面で「関連情報と共にコピー」ボタンをクリックすると・・
「初回連絡日」は空白になります。表示されているレイアウトは同じく
「商談作成時」のレイアウトです。このまま保存すると・・商談成立時に
コピー元の「受注日」が入っています!本来の動きはどっちなのかというと・・
「コピー元に適用されているレイアウトに表示されている項目」がコピーされるのが
正しい動きとなります。
レコードタイプを、全てプロファイルに割り当ててみると・・
「
コピー」ボタンも「関連情報と共にコピー」も同じ「商談成立時」のレイアウトです。商談成立時のレイアウトにある「受注日」がコピーされています。
今回のようにレコードタイプのプロファイルへの割当を制限しているような場合
「コピー」ボタンでは割り当てられているレコードタイプしか見ず、
「関連情報と共にコピー」の場合はプロファイルへの割当有無に関わらず
コピー元のレイアウトをそのままコピーするという動作になっています。
複雑なケースになりますが・・レコードタイプを分け、自動切換しているような場合
はご注意ください。