「カスタム表示ラベル」、活用されていますか?
「複数の言語で Salesforceを操作する場合に設定するもの」というイメージが強く、私自身はあまり積極的に使ってこなかったのですが、チームメンバーの話を聞いたり、他の方が書いてくださった記事を読むと、なかなか便利な使い途があるようで、最近気になる存在になりつつあります。
ちなみに、当サイト上のカスタム表示ラベル関連の記事はこちらです。
フローの設定を触らずに「Chatter」投稿メッセージを編集する改行のあるデフォルト値の設定今日は、チームメンバーから教えてもらったの素敵な活用法を共有いたします。
そもそも、カスタム表示ラベルとは?
「カスタム表示ラベル」自体、聞いたことがないという方へ。ヘルプを確認しつつ基本のおさらいです。
◇ SALESFORCE >ヘルプ >ドキュメント >コードを使用した SALESFORCE の拡張 >カスタム表示ラベルカスタム表示ラベル
カスタム表示ラベルを使用することで、開発者は、情報 (ヘルプテキストやエラーメッセージなど) を自動的にユーザの母国語に表示する多言語アプリケーションを作成できます。カスタム表示ラベルは、Apex クラス、Visualforce ページ、Lightning ページ、または Lightning コンポーネントからアクセスできるカスタムテキスト値です。テキスト値は、Salesforce でサポートされるすべての言語に翻訳することができます。
◇ >SALESFORCE >ヘルプ >ドキュメント >コードを使用した SALESFORCE の拡張
カスタム表示ラベルの翻訳カスタム表示ラベルの翻訳
ユーザのデフォルト言語が翻訳言語である場合、カスタム表示ラベルの翻訳が表示ラベルの値のテキストになります。
おおよそ、こういう理解↓でいいかと思ってます。
・「カスタム表示ラベル」としてテキスト値を保存でき、組織の特定のページから参照可能である。
・翻訳したテキストの情報も一緒に管理でき、ユーザの選択している言語に対応している場合は、翻訳したテキストが表示される。
さて、いよいよ本題に入ります!
メールテンプレートのサイトURLやレコードURLを指定する
実は、メールテンプレートでは表示ラベルを使用できます。
例えば、メールテンプレートでコミュニティサイトなどのURLを記載する場合、URLを直打ちしている場合があります。URLを変更しなくてはならなくなったとき、該当するテンプレートをすべてメンテナンスしなくてはなりません。
メールテンプレートにて URLの部分に表示ラベルを使用することで、メールテンプレートの設定を開くことなく、URLを一括で変更することが可能です。
設定してみました
カスタム表示ラベルの作成
まずは、カスタム表示ラベルを作成します。今回使ったURLは、当サイト(gilde tech for Salesforce)のURLです。
1.[設定 >ホーム>ユーザインターフェース>カスタム表示ラベル]の画面を開き、【新規カスタム表示ラベル】をクリックします。
2.「簡単な説明」「名前」「値」を入力します。
「名前」がAPI参照名の役割を担います。今回は「KnowledeURL」にしました。
「値」が実際に表示されるテキスト値です。今回は「
https://sf.forum.circlace.com/」にしました。
メールテンプレートでカスタム表示ラベルを指定
メールテンプレートで表示ラベルを使用するときは、
{!$Label.ラベルの名前} で入力します。
今回の例では、「gilde tech for Salesforce :{!$Label.KnowledeURL}」になります。
※メールテンプレートの内容はお気になさらず……。
メールを送信してみました。ちゃんとURLが機能しています。
カスタム表示ラベルの値を変更して、
メールテンプレートに反映されるか確認
サイトのURLが変更になったと仮定して、メールテンプレートを編集せず、カスタム表示ラベルの値を変更します。
先ほど作成したカスタム表示ラベルを編集し、値を置き換えます。
今度のURLは弊社のブログページ「
https://www.circlace.com/blog/tag/salesforce」です。
メールを送信してみると、URLが置き換わっています!
複数のメールテンプレートで同じURLをのせている場合、メールテンプレートにURLを直打ちするのではなく、カスタム表示ラベルを挿入するようにすると、URL変更時にカスタム表示ラベルを修正っするだけで済みます!
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