プロセスビルダーのアクションにある「カスタム通知を送信」ですが、フローのアクションにもあります。
プロセスビルダーの廃止が迫り、フローでの設定にチャレンジされている方もいらっしゃると思いますが、フローのアクションの入力値の設定にある項目が、初めて設定する人には優しくないように思えましたので、特に気になる3箇所について記事にしました。
Flow Builderのアクションの設定画面はこちらです。

1.カスタム通知種別 ID
プロセスビルダーではカスタム通知の「通知名」で指定できていましたが、IDを指定しなくてはなりません。
しかし、このIDはレコードIDのようにアドレスバーから確認できないので、開発者コンソール等でIDを抽出します。
SOQLクエリはこちら
Select Id, MasterLabel, DeveloperName FROM CustomNotificationType |
開発者コンソールでの抽出方法はこちら
1.歯車アイコン → [開発者コンソール]

2. [Query Editor]タブをクリック → SOQLクエリを貼り付け → [Execute]をクリックします。

3.ダブルクリックして、コピーします。これでカスタム通知のIDが入力できます。

2.受信者 ID
「テキスト型のコレクション変数」しか指定できません。
コレクションと単一のテキスト型の変数を用意しましたが、このようにコレクション変数しか選択できません。
ヘルプでは「
このパラメータでは、テキスト型のコレクション変数を使用できます。値の数は 500 個に制限されています。」と記述されているので、コレクション変数「
も」使用できると思ってしまいましたが、他は指定できませんでした。
チームメンバーがサポートへの問い合わせを行ってくれましたが、サポートからの回答もコレクション変数を指定するようにとのことでした。
3.対象 IDと対象ページ参照
どちらか指定しないとエラーになります。
ヘルプでは、それぞれ「
省略可能」と「
いずれかを指定します」と記述がありますが、フローでは指定しなくてもアクションの保存ができ、有効化もできます。「⚠️この問題を確認」のメッセージも出ません。
ただし、実行時にはエラーとなります。
こちらはデバッグのエラーメッセージです。

最後に
ヘルプの内容と実際の設定や挙動が合わない時や、納得できないようなことがSalesforceではたまにあります。
私はチームのメンバーに相談ができるのですが(いつも感謝しています)、Salesforceのシステム管理者をお一人で担当されて相談する人がいない方もいらっしゃると思います。
そんなときは、このgilde techに質問の記事を投稿したり、コメントで質問したりするのも良いと思います。
Salesforceのシステム管理者たちでもっと賑わう場所になりますように☆