取引先と行動をメインに使用しているお客様より、1つの客先訪問にて複数の案件のお話をすることが多く、行動を複数の案件またはタグに紐づけて何とか管理できないか…というご相談がありました。
・案件ごとに複数活動を作るのは訪問管理の観点からダメ。
・活動は最下層にいるオブジェクトのため連結オブジェクト等で紐づけることができない。
・トピックを使用すればタグをレコードで紐づけることが可能であるが、レポートではどのようなトピックがあるか、何回タグが使用されているのかしか見ることができない。
・トピックレコードで見てもカスタマイズ性がなく見づらい。
という問題にぶつかってしまいました。
チームに相談したところ、Salesforce Labsさんで「
Lightningユニバーサル・タグ」というAppExchangeを出しているよ!という情報もらい、早速インストールして挙動を確認してました。
1.設定方法・タグを使用したいオブジェクトのLightningレコードページにて、「Lightning Universal Tagging」コンポーネントを配置する。

だけで簡単に使用を開始することができました。
※同じタグが紐づけられたレコードの検索も「Lightning Related Tag List」というコンポーネントを配置することで可能なようです。
2.タグの登録方法タグの登録は、「Lightning Universal Tagging」コンポーネントにて登録するだけ、と簡単なものになっています。

タグが登録されると裏では
①主Tagレコード

と、
②Tagに紐づけられた「タグ」づけられたレコード情報を(ID、レコード名、オブジェクト名等)を持つ従Taggingレコード

が作成されます。
すでに作成済みのタグをレコードに登録(テキスト入力・候補の選択どちらでもOKでした)した場合は、主Tagレコードに紐づくTaggingレコードが作成されます。
レコードからタグを外すと、子Taggingレコードは削除されます。

で、トピックと比べて何が便利なの?!という本題ですが…
私は下記の2点かなと思います。
①レポートでどのレコードが紐づいているのか確認が可能
レポートでどのオブジェクトのどのレコードが紐づいているのかを一覧で管理することができます。
それはトピックレコードを見ればいいじゃない、とお思いのかたもいらっしゃるかと思いますが…、トピックのレコードでは関連リストで一覧表示はできるけど期間等絞り込みはできず、一覧での表示しか確認できません。
さらにTaggingレコードは「テキストでID保持」だからタグ付けられたレコードに飛べないのですが、IDをテキストで持っているので数式項目でレコードリンクを作成することで回避は可能です。(数式の上限を超える数のオブジェクトを使用してたら…工夫が必要です。)

②レコードで管理されているため非常にカスタマイズ性が高い。
上述で数式項目が作れた通り、カスタムオブジェクトである=カスタム項目の作成や自動化機能の設定が可能です。
例えば「1つのオブジェクトしか使わない」という限定的な使用であった場合は、カスタム項目の追加とレコードに保存されているIDを使用して情報をそのままコピーするフローを作成することで、紐づくタグの詳細情報まで表示できるレポートが作成可能です。

懸念点としては、今回は行動レコードにタグをつけたいというご要望のため、1行動レコードに対してアーカイブなく複数のレコードが作成される=組織の容量を圧迫する可能性がある、というところでしょうか。どのタイミングでレコードをアーカイブするのか等運用を決定させることが必要なのかな、と思います。
あとAppExchangeのページに書いてある通り、公式サポート対象外というところです。しかしSalesforceの機能がアップグレードされるまでの代替手段と思えばかなり有用かと思います。(結構これまでAppExchangeに代わるリリースがあったと思うので…期待したいところです。)
Salesforce Labsさんはほかにもいろんな便利なアプリを開発されているのでほんとありがたいです。
これからもSalesforceがより使いやすくなるアプリを期待しております!