最近、「Slack宛てにメッセージを送信するレコードトリガフローを設定したが、トリガしたユーザ宛てのメンションだと、自分から自分宛のメンションのため、Slackで通知がされない」というご相談を受けましたので、検証してみようとSalesforceとのSlackの接続をつい最近初めてやってみました。

SalesforceとSlackの接続の過去の記事「SlackとSalesforceを接続して、取引先レコードの情報をSlackで共有してみた」などを参考に設定してみましたが、Slack側のアプリが新しくなっていましたので、こちらの記事では新しいアプリでの設定方法をご紹介いたします。
記事が長くなってしまったので、当初のご相談内容だったフローの設定方法については、次回の記事でご紹介いたします。

SlackにSalesforceアプリをインストールする

以前は「Salesforce」をインストールしていましたが、現在はSlackのAppディレクトリでSalesforceのアプリを検索すると「Salesforce」はなく、「Salesforce for Slack」や「Sales Cloud for Slack」「Service Cloud for Slack」などがヒットします。

Slackのヘルプセンターの「Slack 用 Salesforce アプリ」のページにSlackが構築したアプリ「Salesforce」はAppディレクトリから削除される予定とありましたので、どうやら削除されたようです。
これからインストールされる場合はSalesforceが構築したアプリを推奨しており、次回の記事でご紹介するフローのアクションに「Salesforce for Slack」が必要なため、こちらの記事ではSalesforceの設定の「Slackの初期設定」の手順でインストールする手順でご紹介いたします。

また、すでに「Salesforce」をインストールしてSlack連携をされていた方は追加で「Salesforce for Slack」をインストールすると、次回ご紹介するフローの設定が可能になります。

Salesforceの設定の「Slackの初期設定」

[設定] → クリック検索で「Slack」で「Slackの初期設定」にアクセスでき、こちらのページに従って初期設定を進められます。
次回ご紹介するフローを設定するだけでしたら、初期設定画面のすべての手順を完了させなくても設定ができますので、必要な箇所の手順でご紹介いたします。

①ドキュメントとリリースを確認

チェックを入れます。チェックをしなくても次へ進むことができます。

②契約条件に同意

内容を確認し、同意済みにします。同意済みにすると「Slack Sales アプリケーションが正常に有効化されました。」と表示されます。

有効化されると、設定メニューに「Slackアプリケーション設定」が追加されます。

また、フローのアクションのカテゴリにも「Slack」が追加されます。次回の記事ではこのアクションを使用します。

③Salesforce用Slackアプリケーションを有効化

次でご紹介するフローの設定だけの連携であれば、「Slack アプリケーションの選択を完了しました。」にチェックをいれるだけです。

④Salesforce Slackアプリケーションの権限とユーザの割り当て

SalesforceとSlackを接続するための権限を付与するために権限セットを作成します。
こちらの「権限に移動」をクリックすると、権限セットのページへ移動できます。

権限セットを作成します。
システム権限にある「Salesforce を Slack に接続」にチェックを入れて保存します。

次にSlackアプリを接続するユーザへ割り当てます。
割り当てが完了したら、「アプリケーションの権限の割り当てを完了しました。」にチェックを入れます。

⑤ユーザのオブジェクトの権限を確認

こちらは今回はスキップします。

⑥Slackアプリケーションディレクトリを介してSlackアプリケーションをインストール

上記で触れたように、Slackアプリがたくさん増えていますが、「Salesforce for Slack」をインストールすれば、フローの設定はできるようになりますので、このアプリのみインストールします。
他のアプリは必要に応じてインストールしてください。

「Salesforce for Slack の掲載」をクリックしてアプリのページを開きます。

Salesforce for Slackの接続設定をしてみる