定期的に巡回している AppExchangeのストアにて、組織の状況を把握するためのツールを見つけましたが、思いのほか操作をしていて癒しを感じましたので、皆さまにも共有いたします。
その名も……
組織のあらゆる情報を確認できる AppExchangeです。
Salesforce labs さんの提供で、無料です!
AppExchangeの簡単な説明を翻訳したものを載せておきます。
Org Check
Org Check は、組織とその技術的負債を迅速に分析するための、インストールが簡単で使いやすい Salesforce アプリケーションです。
ハイライト
あなたを助けるツール
- データモデルの記述
- メタデータの品質
- ロール階層のビジョン
- 公開グループのメンバーシップ
- Apexコンポーネント
シンプルなツールです
- Salesforce組織内の問題をハイライトする
- インストールが簡単
- データをネットワーク外に公開しない
- データの抽出と変換を含む
1,つのアプリケーション, 13のタブ:
- ホーム
- ⚽ オブジェクト
- 🥕カスタム項目
- 🧔 ユーザ
- 👮 プロファイルと権限セット
- 🐇 ロール
- 🌶️ 公開グループ
- 🤖 自動化
- 🎁 カスタムラベル
- 🥐 ビジュアルコンポーネント※Visualforceコンポーネントのことかもしれません
- 🔥 Apex
- 🤪 Analytics※レポートとダッシュボードのことのようです。
- 🚢 バッチ
デモ動画もあるよ(英語です)
YouTubeにAppExchangeのチャンネルがありまして、そちらでデモの動画が公開されていました。
https://youtu.be/ZCJ_NH-29I0※最初の2分ぐらいはあらゆるAppExchangeの紹介が流れます。
※司会のMariannaさんがロックなお姉さんでかっこいいです。
動画の中で製作者の Vincent Finetさんが「ディティールにこだわる」みたいなことを言っていて(違っていたらすみません)、実際に触ってみたら本当にディティールにこだわっていてとても楽しい AppExchangeになっていました。
Developer組織にインストールしてみました
全部ではないのですが、アドミニストレータの皆さんが使うかもしれない部分をご紹介します。
まず、インストールが必要ですが、いつもの AppExchangeのインストール手順と同じです。
1.AppExchangeのページで Trailblazer.meにログインし、
Org Checkのページで【Get it Now】をクリックします。
2.インストール組織を選択して、【install in Production】をクリックします。
続けて「I have read and agree to the terms and conditions」にチェックを入れて、【Confirm and Install】をクリックします。
※組織のログイン画面が表示された場合は、インストールする組織へログインを行ってください。
※Sandboxの場合は【Install Sandbox】をクリックします。
3.今回は管理者のみが使えるようにしたいので、「管理者のみインストール」を選択して【インストール】をクリックします。
4.インストールが完了したら、こちらのページで確認できます。
また、完了を通知するメールが届きます。
アプリケーション→各タブで設定状況を確認します
インストールが完了すると、アプリケーションが作成されます。
アプリケーションランチャーからアクセスします。
とってもにぎやかな「Home」タブです。
⚽
Objects タブ
「
⚽ objects」タブをクリックすると、最初にデータを読み込んでます画面が表示されるのですが、待ち時間を楽しくしてくれる画面になっています。と言っても、そんなに時間はかかりませんでした。
画面上部のグレーの部分、「Hover in this zone to have more infomation about this page!」にカーソルをあてると、タブについての説明が確認できます。
「どのエンティティを調べていきたいでしょうか?」で標準の商談オブジェクトを選らんでみました。
ちょっと日本語訳が面白くなっていますが、色々な情報が一覧で表示されています。
〇がfalse、●がTrueですね。
プレフィックスまで表示してくれてる
Apexトリガ、ページレイアウト、制限、入力規則、リンク、項目、レコードタイプ、リレーションなど、あらゆる情報が一画面にまとまっています。
項目も、日本語訳が面白くなっていますが、参照されているレイアウトの数や、フローなどで参照されているかがわかるようになっています。
画面を右側にスクロールすると「Dependencies🔍」のリンクがありまして、クリックすると、その項目がどの設定から参照されているか、具体的にわかるようになっています。
「Dependencies🔍」をクリックした画面です。ちょっと小さくてわかりにくいですが、項目が参照されているページレイアウトとフローが表示されています。グレーアウトしているのは、有効化されていないフローです。
同じ画面の左下にはリストでまとめてくれています。
右下のボタンをクリックすると、html形式でエクスポートできます。
🥕Custom Fieldsタブ
組織のすべてのカスタム項目が確認できるようです。
またまた日本語訳が面白いことになってますが、「分野」は項目のことかと思います。
API参照名のみ表示されているので、表示ラベルが確認できるといいですね。
なお、「分野」列の項目名をクリックすると、オブジェクトマネージャの該当の項目のページが別タブで開きます。
・ちなみにこちらのタブでも「Dependencies🔍」の情報が確認できます!
・スコアについては、
スコア は、次のルールに基づいて計算されます。
フィールドに説明がない場合、+1を取得します。
フィールドが他のエンティティで使用されていない場合(依存関係APIに基づく)、+1を取得します。
とのことなので、スコアが高いと見直しの必要がある項目、ということですね。
🧔Users タブ
あまりユーザがいないDeveloper組織で申し訳ないのですが、Lightningを使っているかどうかまで教えてくれてます。付与されている権限セットも確認できます。
👮♂️Profiles and Permission Sets タブ
さらに細かくタブに分かれています。
Profiles のタブです。
ユーザが1人も割り当てられていないプロファイルを教えてくれています。
Permission sets のタブでも、ユーザに割り当てられていない権限セットを教えてくれます。
ここですごく便利だと思ったのが、
Comparatorのタブです。
選択したプロファイルまたは権限セットの設定内容を比較することができます。
左でプロファイルや権限セットを選択して、【Cpmpare CRUD】をクリックすると、右側に各オブジェクトでの CRUDMV(Read(参照)
、Create(作成)、
Edit(編集)
、Delete(削除)
、View All(すべて表示)、Modify All(すべて変更))の設定が表示されます。
【Compare Apps】では、アプリケーションの割り当て状況を確認できます。
🐇Roles タブ
ロール階層が確認できますが、ユーザが割り当てられていないロールは黄色く表示されます。
Developer組織なのでほぼ黄色です。すみません。
🌶Publlc Gropus タブ
公開グループとキューの情報が確認できます。
🤖Automations タブ
こちらも「ワークフロー」「プロセスビルダー」「フロー」の3つのタブに分かれています。
・
スコアが高いほど、確認が必要ということらしいです。
スコアの理由については、スコアのところをクリックすると教えてくれます。
有効化されていない(使われていない)、説明項目に入力がされていない場合にスコアが高くなるようです。
ちなみに、「アクティブです」の列で○になっていると、有効化されていないという意味になります。
こちらでも「Dependencies🔍」を使って、各自動化から参照されている項目が確認できます。
ひとこと
設定状況をまとめて視覚化してくれており、触っているだけで楽しくなりました。
また、権限の比較などは、権限セットへの移行に向けて、かなり使える機能ではないでしょうか?(Salesforceさんが素敵な移行ツールを用意してくれるかもしれませんが)
これまでも設定状況を可視化するようなツールはありましたが、操作をしていて楽しくなるものはあまりありませんでしたし、項目がどこから参照されているかを所々で確認できるのがいいと思いました。
まだまだ少し触ってみた、という感じなので、色々いじってみて便利な使い方を見つけたらまた共有します!
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