個人的に、フロー作成時にとても面倒だと思っていた仕様が変わるということで、「やっぱりSalesforceさんすげえや！」と永遠に追いつけない相手のすごさを再認識するキャラクターの気持ちになりました。

御託を並べるのはここまでにして、早速どう変わるか見ていきましょう。

リリースノートはこちらのページを参考にしております。

◇ SALESFORCE ヘルプ＞ドキュメント＞SALESFORCE リリースノート＞Salesforce Winter '24 リリースノート＞Salesforce フロー＞Flow Builder ＞Flow Builder の更新＞一部の要素を設定せずにフローを保存

レコードトリガーフローの開始要素を設定しなくても保存できる

そこまで何も決まってないことある？と思いましたけれど、プレリリース組織で試したところ、開始要素未設定のままで保存できました！もちろん有効化はできません。

オブジェクトすら設定しないままで【保存】をクリックしてみます。
そして、キャンバスでフロー全体を見ながら各要素を編集できるって素晴らしい。

いつもと同じように表示ラベルとAPI参照名を入力して【保存】をクリックすると

「この問題があると有効化できません。」の警告が表示されましたが、

フロー一覧のページを開くと、フローが保存されています！

すべてのフローで [レコードを作成] 要素を設定途中のままでフローを保存

自動起動フローで［レコードを作成］要素を不完全なまま、【保存】をクリックすると、開始要素を未設定のまま保存したときと同様、警告は表示されましたが、フローを保存することができました。

おまけ

ちなみに、他の要素（「データ」の配下にある要素）も試したところ、［レコードを更新］と［レコードを削除］要素で保存できましたが、すべての状況においてこの結果となるかはわかりません。
リリースノートに「この更新は、Flow Builder で作成プロセスの任意の時点でドラフトを保存できるようにするための第一歩です。」とありましたので、いずれはすべての要素が作成途中でもフローが保存できるようになるのかもしれません。

↓「〇」が保存可、「×」が保存不可です。
レコードを作成　〇
レコードを取得　×
レコードを更新　〇
レコードを削除　〇
ロールバックレコード ×

キャンバスをクリック＆ドラッグでフローを自在に動かせる

リリースノートで「キャンバスをクリックしてドラッグすることで、フローを再配置します。」と書かれておりまして、「どういうこと？」と思いましたが、フローをキャンバス上に自由に動かせる、ということらしいです。違っていたらコメントなどで教えていただけると助かります。

設定が完了していない要素はアイコンでお知らせ？

設定途中の要素にはアイコンがつくためわかるようになっているとのことですが、一度保存したフローを編集したときは、アイコンがついていないときがありました。プレリリース組織なので安定していないのかもしれませんが、アイコンだけを頼りにしないほうがいいようです。

設定の途中で他の作業に移りたいときは【×】で要素の編集画面を閉じる

右上の【×】をクリックして編集画面を閉じると、そのときまで設定していた内容が保存されたまま、他の作業を行うことができます。便利！

↺クリックで操作をひとつずつ戻る

ときには後戻りしてやり直したい、そんなあなたには画面左上の戻るボタン（？）が用意されておりますので、こちらから過去へ戻ってやり直しましょう。

ひとこと

フロー、きっちりひとつひとつを完成させないとテストもできない仕様で、やることが決まっているときはいいのですが、フローの可能性を探りながらあれこれ試したいときはその折り目正しさを求められるところを面倒に感じていました。とりあえず作って後で所々整えるのが当たり前だったのですが、ドラフトを保存できるとなると、最初にフローを完成させた段階でかなり完成度の高いものが出来るのではないでしょうか。リリースノートを読んでいると、UIやちょっとした仕様も、これからもどんどん変化していきそうですね。楽しみです。

Winter'24 フローで要素の作成途中なのに保存できるようになるよ！