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本番組織で有効化する前に

一度「個人取引先」を有効化すると、無効化することができません。本番組織で有効化する前に、SandboxやDeveloper Edition、トライアル組織などで有効化を行い、どのような仕様になっているかを確認しましょう。
「個人取引先」の使用を予定している Salesforceの組織の状況と照らし合わせ、問題点およびその対処法を十分に確認してから有効化します。不明な点がある場合は、Salesforceのサポートに問い合わせるなどして、疑問を解消してから有効化しましょう。

注意点については、「個人取引先とは」にも記載がありますので、そちらもあわせてご確認ください。

有効化の準備

設定画面では、「個人取引先」有効化に必要な設定が書かれています。ひとつひとつをクリアしていき、最後にようやく有効化が可能となります。

1.画面上部［歯車］をクリックし、続けて［設定］をクリックします。

2.［ホーム］タブから順にクリックし、「個人取引先」の画面を開きます。

［設定＞ホーム＞機能設定＞セールス＞取引先＞個人取引先］の画面を開くと、「個人取引先」を有効化するための手順が記載されています。

それぞれを確認し、必要な設定を行います。

①組織への影響の承認
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【組織への影響を表示】をクリックすると、有効化に伴い生じる Salesforce組織への影響について説明書きのポップアップが表示されます。
内容を確認し、「この機能を有効化することでSalesforce に永続的な変更が加えられることを理解しました」にチェックを入れて、【続行】をクリックします。

参考のため、2024年9月現在で表示されている文章を載せておきます。
※文章が変更となる可能性がありますので、必ず実際の画面の表示を確認してください。

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組織への影響の承認

個人取引先の有効化に関連する永続的な変更の内容を読んで承認してください。
変更の内容をすべての関係者と確認してから続行してください。

個人取引先は有効化した後で無効化できません。この機能を有効化する前に、Sandbox を作成して Salesforce 組織への個人取引先の影響をプレビューすることを強くお勧めします。

また、この機能を有効化する前に、個人取引先の有効化の影響をすべての関係者と確認することをお勧めします。
個人取引先の有効化に関連するすべての考慮事項については、Salesforce ヘルプを参照してください。ヘルプに移動

主な影響を次にいくつか示します。

・それぞれの個人取引先は、1 件の取引先と 1 件の取引先責任者で構成されるため、個人取引先は、
取引先と取引先責任者両方のストレージに含まれます。

・個人取引先を取引先階層や取引先責任者階層に含めることはできません。また、個人取引先には他の取引先または取引先責任者との直接リレーションを設定できません。ただし、取引先責任者-to-複数取引先を使用して、個人取引先と別の個人取引先、法人取引先、または取引先責任者との間接リレーションを作成することはできます。

・個人取引先を作成または編集すると、取引先ワークフロールールが起動します。

・組織が個人取引先の使用を停止しても、個人取引先の取引先責任者項目は取引先リストビューとレポートで引き続き公開されます。

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承認（確認）が完了すると、チェック済みに変わります。

②取引先レコードタイプの作成（「法人取引先」用のレコードタイプの作成）
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「個人取引先」と他の取引先を区別するため、『取引先』に法人取引先用のレコードタイプを作成しておきます。「個人取引先」のレコードタイプは、有効化後に自動的に作成されるため、管理者が作成する必要はありません。

画像の例では、そのまま「法人取引先」というレコードタイプを作成しています。

［レコードを表示］をクリックすると、『取引先』のレコードタイプの画面が表示されます。

『取引先』と『取引先責任者』の参照権限の確認
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『取引先』を参照するユーザが、『取引先責任者』も参照できるようになっているか（両方の「参照」権限を持っているか）、権限を確認します。
適切に設定されていれば、はじめからチェック済みになっています。

［権限を表示］をクリックすると、プロファイルのページが表示されます。

『取引先』と『取引先責任者』の共有設定の確認
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『取引先』と『取引先責任者』の共有設定が、次のように連動するようになっているかを確認します。
共有設定の詳細については、「共有設定を編集する」をご確認ください。
・『取引先責任者』が「親レコードに連動している」に設定されている。
・『取引先』と『取引先責任者』の両方が「非公開」に設定されている。
適切に設定されていれば、はじめからチェック済みになっています。

有効化

準備が整い、すべての項目がチェック済みになったら、いよいよ【個人取引先を有効化】をクリックします。

確認画面が表示されるので、【有効化】をクリックします。

有効化されると、次の画面に変わります。

「個人取引先」レコードタイプの確認とレコードタイプの割り当て

「個人取引先」レコードタイプの確認
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実際に個人取引先をユーザが使用できるようにするには、ユーザのプロファイルに「個人取引先」レコードタイプを割り当てる必要があります。
前述のように、有効化が完了したときに「個人取引先」レコードタイプが自動的に作成されるはずなので、まずは「個人取引先」レコードタイプが正常に作成されたかを確認します。
「個人取引先」レコードタイプは、オブジェクトマネージャからアクセスできる『個人取引先』のページで確認できます。
他のオブジェクトと同じように表示されていますが、部分的に設定できないところもあり、『個人取引先』というオブジェクトが作成されたわけではないので、ご注意ください。

「個人取引先」レコードタイプの割り当て
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レコードタイプの割り当ては、プロファイルの画面から行います。
※権限セットでもレコードタイプを割り当てられるようになりましたが、確実に個人取引先のデフォルトのレコードタイプを指定したいため、プロファイルで割り当てます。

1.［歯車］をクリックし、続けて［設定］をクリックします。

2.［ホーム］タブから順にクリックし、プロファイルの画面を開きます。

［ホーム＞ユーザ＞プロファイル］とクリックしていき、プロファイルの画面を表示します。

3.プロファイルの横の【編集】をクリックします。

個人取引先のレコードタイプを割り当てたいプロファイル名をクリックします。
今回は例として「システム管理者」プロファイルにレコードタイプを割り当てます。
※システム管理者であっても、自動的にレコードタイプは割り当てられません。

4.［オブジェクト設定］をクリックし、『取引先』を選択します。

※拡張プロファイルユーザインタフェースを有効化している場合の設定画面です。
「ユーザ＞ユーザ管理設定」の画面で有効化できます。

5.【編集】をクリックし、レコードタイプの設定を行います。

【編集】をクリックします。

①取引先：レコードタイプとページレイアウトの割り当て
「個人取引先」レコードタイプの「割り当てられたレコードタイプ」にチェックを入れて、「個人取引先」レコードタイプを割り当てます。

②法人取引先と個人取引先のデフォルトのレコードタイプ
両方とも、デフォルトのレコードタイプが選択されている状態にします。

③両方の設定ができたら、【保存】をクリックします。

「個人取引先」レコードタイプを割り当てたいプロファイルごとに、この作業を行います。

関連記事

個人取引先 ①個人取引先とは
個人取引先 ②個人取引先を有効化して、レコードタイプを割り当てる
個人取引先 ③個人取引先を登録して確認する
個人取引先 ④個人取引先をカスタマイズする
個人取引先 ⑤個人取引先をインポートする（公開予定）
個人取引先 ⑥他のレコードを個人取引先に変換する（公開予定）

公開：2024年9月17日
更新①：2024年10月18日