Dreamforceが始まりましたね。
それと前後して、続々とビッグニュースが飛び込んできました。
まず「おおっ」と声を上げたのが、こちらのニュース。
↑も希望にあふれた文章で書かれていて素晴らしいですが、興味深い情報がまとめられていたこちらの記事をご紹介します。
引用します。
Salesforce、Slackを2.9兆円で買収 Microsoftに対抗
【シリコンバレー=佐藤浩実】企業向けソフトウエア大手の米セールスフォース・ドットコムは1日、ビジネスチャットを手掛ける米スラック・テクノロジーズを買収すると発表した。買収額は277億ドル(約2兆8900億円)。世界で14万社が利用しているスラックとの連携を深め、企業向けのサービスを幅広く手掛ける米マイクロソフトに対抗する。
買収額はスラックの時価総額(1日時点で250億ドル)を約1割上回る。現金と株式交換を組み合わせて支払い、2021年7月までに手続きを終える計画だ。買収後もスラックを共同創業したスチュワート・バターフィールド最高経営責任者(CEO)が引き続き事業を率いる。
(中略)
両社を結びつけた背景には、米マイクロソフトという共通の競争相手の存在がある。
スラックは14年に、電子メールの代替をめざしてチャットのサービスを始めた。米西海岸のIT(情報技術)企業から徐々に利用者のすそのを広げ、19年初めまでに毎日1000万人が使うサービスに成長した。マイクロソフトが16年末に同種のサービス「チームズ」を始めた際には新聞広告で「機能をまねるだけでは愛されるものは作れない」と挑発した。
ただ、新型コロナウイルス禍で追い風が吹いたのはマイクロソフトのほうだった。「エクセル」などの継続課金サービスを契約していれば追加料金がかからない仕組みが受け、在宅勤務を迫られた企業が続々とチームズを使い始めたためだ。サティア・ナデラCEOによれば、チームズの利用者数は10月に1億1500万人を突破し、1年で約6倍に増えた。
両社が買収合意した背景には企業向けサービスの巨人、マイクロソフトの存在がある
セールスフォースにとっても、マイクロソフトは脅威になりつつある。同社が「ダイナミクス」と呼ぶCRM事業の売上高は年30億ドル。セールスフォースの売上高と比べれば5分の1以下だが、他の業務ソフトとの連携を武器に営業攻勢を強めている。米フューチュラム・リサーチの主席アナリスト、ダニエル・ニューマン氏は「競争が激しくなるなかでセールスフォースは利用者をつかむキラーアプリが必要だった」と指摘している。
(後略)
Microsoft の底力
以前、こちらの記事で Salesforce for Teamsについて少し触れました。
□ gilde tech for Salesforce >Salesforce for Teams パイロット版がリリースされました!私自身、数年間 Microsoft製品から遠ざかった後にのアカウントを取得することになり、「さて何ができるかな」と触ってみたところ、
Teamsや
OneNote、
Plannerや
Swayなどとても面白い機能が追加されていて、ITの世界をけん引してきた大企業が胡坐をかかず、きちんと進化しようとしていることに感心しました。
Teamsがなかなか面白かったので、これがSalesforceと一緒になるとますます楽しいことになりそうだと、 今思うと単純過ぎますが、 Salesforceと Microsoftは手を取り合って仲良く連携していくものと思っていました。
しかし、クラウドでも多彩な作業が行えるようになった Microsoftは、確かに Salesforceにとっては脅威ですよね。「
エッセー:Salesforceは学ぶ人の味方である」でも書いたように、Salesforceならではの良さは十分にあると思いますが、「何ができるか」という、サービスの基本的なところで劣っている部分があれば、顧客の選択肢も自ずと減るわけですから、その分競争力も減ります。
Slack + Salesforce
実はSlackも日常的に使用しています。ときどきチャンネル間違いで投稿してしまう以外に、不便なところは見当たりません(間違うのは自分のせいですしね……)。
シンプルでわかりやすいので、COVID-19がもたらしたリモートワーク推進の世界でも大変活躍しました。
現在、大変広く使用されているチャットツールなので、Salesforceとどのように連携されても、多くのユーザは戸惑うことなくスムーズに使用できるかもしれません。
個人的に、ChatterよりもSlackが好みなので、ChatterがSlackに近づくと素敵だなと思います。
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