お盆Weekですね。
実家に帰ってお墓参りしたかったのですが、春に長期間休んだことですし、この夏はおとなしく仕事をして、正月に帰ったときは親孝行&墓参りをちゃんとしようと決めました。
まあ、実家のお墓は冬になると雪に埋もれるので、お寺にお参りに行く感じになりますが。
さて、タイトルにあるとおり、今回は保存オプションについて書きます。
私、他のメンバーに聞かれたり何かきっかけがないと思い出さない機能なのですが、レコードの割り当てを効率的にするためにはこの保存オプションの活用、大事ですよね。近頃どんどん便利になっていく動的フォームの設定時にもこちらのオプションを設定できるので、設定箇所や条件について備忘録として残しておきます。
おさらい ページレイアウトの保存オプションとは
レコードの作成/編集の保存時に、レコードの割り当てやメール通知などをどのように処理するか、オプションを決定できる機能です。

次のオブジェクトで保存オプションが用意されています。
・取引先 テリトリー管理を有効化している場合に使用できます。
・個人取引先 テリトリー管理を有効化している場合に使用できます。
・ケース 取引先責任者へのメール通知の設定ができます。
・リード
・ToDo メール通知の設定ができます。
オブジェクトおよびテリトリー管理機能の使用状況によって、設定できるオプションが異なります。
複雑なルールがある場合など、フローやマクロなどで対応されている場合も多いと思いますが、保存オプションでも対応できることがあると覚えておくといいと思います。
↓はリードの例です。
〔設定>オブジェクトマネージャー>該当のオブジェクト>ページレイアウト>該当のページレイアウト〕の編集画面を開き、画面上部のパレットにある「レイアウトのプロパティ」をクリックして編設定できます。

[リード割り当て]チェックボックスの「編集ページを表示」にチェックを入れると、レコードの編集画面で「有効な割り当てルールを使用して割り当てる」のチェック項目が表示されるようになります。
(「編集ページを表示」になっていますが、「編集ページに表示」が正しい気がします)

「デフォルト」にチェックを入れると、「有効な割り当てルールを使用して割り当てる」にデフォルトでチェックが入った状態になり、そのままレコードを保存すると、割り当てルールが適用されます。
※「デフォルト」にチェックを入れると、自動的に「編集ページを表示」にもチェックが入ります。

参考:
◇ SALESFORCE ヘルプ >ドキュメント >コードではなくてクリックによる SALESFORCE の拡張 >ページレイアウトの標準オブジェクトレコードページの保存オプション動的フォームで保存オプションを設定する
さて、動的フォームでもこの保存オプションの設定ができるとのことで、ヘルプページを参照して設定画面が表示されるか、リードで確認しました。
参考:◇ SALESFORCE ヘルプ >ドキュメント >コードではなくてクリックによる SALESFORCE の拡張 >Lightning アプリケーションビルダーのレコードページの保存オプションページレイアウトで保存オプションの設定(チェックを入れる)が必要とのことで、2つのオプションにチェックを入れて保存しておきます。

今度はLightning アプリケーションビルダーでリードのLightningページ編集画面を開きます。
この時点で、保存オプションは表示されていないことが確認できます。

動的フォームを使用するため、「アップグレードに関するお問い合わせ」をクリックし、動的フォームのソースを選択します。

項目セクションを追加し、項目を追加します。

ここまで来たら、右側の設定画面で「ページ」をクリックしてみます。

ページ設定の最下部に、「リードオプション」が追加されています。
少し文言は異なっていますが、保存オプションの設定ができるようになっています。
なお、項目セクションに追加した項目を削除して、項目セクションのみが残っている状態でも、リードオプションは表示されていました。
ここで「デフォルトで選択」のチェックを外して保存してみます。

リードレコードの編集画面を開くと、リードオプションで設定したとおり、割り当てのオプションのチェックが外された状態になっています。

保存オプションに未チェックのままで動的フォーム+項目セクションを追加
実権してみると、保存オプションにチェックを入れない状態で動的フォームを設定しても、Lightningページでリードオプションは表示されました。ページレイアウト上でのチェックは必ずしも必要ではないのかもしれません。

まとめると
動的フォームの設定時に項目セクションを追加すると、Lightningページで保存オプションが表示され、設定できるようになります。※ヘルプではオブジェクトのページレイアウトの設定が必要と読み取れましたが、もし違っていたら教えていただけると助かります。
ソースとなるページレイアウト上での保存オプションの設定も可能ですし、動的フォームを使用する場合は、元のページレイアウトの設定を上書くこともできます。
ひとこと
ページレイアウトの設定が、どんどんLightningアプリケーションビルダーに集約されていますね。
いつか、オブジェクトのページレイアウトの設定が大きく変わる気がしていたのですが、ClassicのUIが存在し続ける限り大きく変わらないのか、またはLightningとClassicで完全に独立した設定になるのか、興味深いです。
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