チームメンバーと「動的〇〇シリーズの何がどこまで対応可能となったのかわかりにくくなっているよね」という話になりまして、そのうち現状とわかっている範囲での予定についてまとめようと思います。そして過去の記事で情報が古くなってしまってるものについても、追記などしていきます。
今日は、「動的関連で新しい情報ないかな~」と除いた
コミュニティで共有されていたTipsが良さそうだったので、こちらでも共有します。
やりたいこと
リレーションのあるオブジェクト間で、親レコードに紐づく子レコードが 0件の場合は、その子レコードの動的関連リストコンポーネントを非表示にしたい。
解決法
積み上げ集計項目を使い、動的関連リストコンポーネントの表示条件に「子レコードの件数が 0より大きい(または 0ではない)」と設定する。
設定手順:主従関係の場合
今回は取引先に紐づく商談の件数が 0のときに、動的関連リストが非表示になるように設定します。
詳細は省き、設定のポイントをご説明します。
1.まずは、関連レコード(子レコード)の件数を確認する積み上げ集計項目を作成します。
すでに項目が作られている場合はそちらを使用します。
集計対象のオブジェクト:商談
積み上げ集計の選択:件数
検索条件:すべてのレコードを計算に含める

2.取引先のLightningレコードページの編集画面を開き、「関連リスト -1つ」コンポーネントをレイアウト上にドラッグします。
コンポーネントは次のように設定します。
親レコード:この取引先を使用
関連リスト:商談
※他の項目はご自由に設定してください。

3.画面下にスクロールします。

「コンポーネントの表示を設定」の【検索条件を追加】をクリックします。
次のように設定します。
条件種別:レコード項目
項目:商談件数
(作成した積み上げ集計項目)
演算子:より大きい
値:0
※「演算子:不等号」でもいいと思います。
保存して(ページの有効化と割り当てがまだの場合はその設定を行ってください)、設定は完了です。
テストします
商談件数が 0件のとき、動的関連リストコンポーネントは表示されません。

商談件数が 1件以上になると、動的関連リストコンポーネントが出現します。

参照関係(フローで積み上げ集計)の場合
フローで子レコードの件数を積み上げ集計できるように設定した参照関係の場合も、動的関連リストコンポーネントの表示を設定することができました。

参照関係での積み上げ集計は、chirosukeさんの記事をご確認ください。
フローで積み上げ集計(その1)ひとこと
この設定だと子レコードの有無が一目でわかるところがいいですよね。動的〇〇シリーズはこれからどんどん改修されていくようなので、積み上げ集計を用意しなくてもできるようにしてくれるような気もしないでもないような感じがしますが、画面に無駄なものを置きたくない方は、ぜひ試してみてください。見た目が変わるので、ユーザさんには説明必須ですね。
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