ワークフローの新規作成が行えなくなりましたし、Spring’23にてプロセスビルダー版のフロー移行ツールがリリースされることもあり、「何とかなるさ!」精神ではさすがに不安になってきまして、とりあえずフローをたくさん作って慣れようとしている今日この頃です。
ふと、これまでこのサイトで公開してきた、ワークフローおよびプロセスビルダーの記事を、全部フローで設定し直したらいいのでは?と思いまして、第一弾のフローを作成したのですが、
「これ、動的関連リストでもいいんじゃない?」
と思いまして、まずはこちらの方法を記事にしました。
フロー(と言っても通常の積み上げ集計を使う予定のフローなので簡単なのですが)で再現したリメイク版は後日公開予定ですので、もう少々お待ちください。
やりたいこと
今回は「
時間ベースのワークフローを使用して、ある日付項目を過ぎた子レコードの数を親レコードに表示する」を最新技術でリメイクします。
要件はこちらの記事と同じなので、引用します。
取引先を親として、契約管理というカスタムオブジェクトと主従関係が作られています。
なお、契約管理には契約終了日という日時項目があります。
取引先(主)
∟契約管理(従)… 契約終了日(日付項目)の情報を持っている。
取引先(主)のレコード上に、契約終了日を過ぎた契約管理(従)レコードの数を表示して、取引先ごとの契約終了日を超過した契約の数が確認できるようにしたいです。
動的関連リストで契約終了日を過ぎたレコードのみを表示
取引先レコードの動的関連リストで、契約終了日を迎えた契約管理のみのレコードを表示するよう設定します。
検索条件に相対日付を設定する際、一時的に設定を行っているユーザ(システム管理者のあなたです)の言語設定を「English」にしなければ 設定を保存できませんでしたが、契約終了日を過ぎたレコードを表示することができました。
設定のポイントに絞ってご説明します。
[ ユーザ>言語とタイムゾーン]で一時的に「言語」を「English」にします。

取引先の Lightningページで「動的関連リスト -1つ(Related List - single)」コンポーネントを追加して、「Related List Filters」で「契約終了日|less or equal| TODAY」と設定します。

↑契約終了した分だとわかるように、関連リストの表示ラベルを「契約終了」に変更してます。
「
Summer’22 動的関連リストでお好みの関連リストが作れるように」の tmさんのコメントもあわせてご参照いただきたいのですが、コメントのとおり、また言語設定を「日本語」にした後にいじろうとするといちいちエラーになったりするので、まだ安定していないようです。

Spring’23に予定されている動的関連リストの「すべて表示」が実装されたら
動的関連リストの導入のネックとなっているのが、30件までしかレコードを確認できないことですよね。予定なのでどうなるかはわかりませんが、Spring’23で動的関連リストでも「すべて表示」が行えるようになるようですし、動的関連リストで事足りるかもしれません。
日本語の民としては日本語でもスムーズに設定できるようにしてほしいですね!
明日か明後日、何もなければ「契約終了日を過ぎたらチェックを入れる」をリメイクしたフローの記事を公開しますので、お楽しみに(?)
ちなみにフローのプロの方はご存じかと思いますが、すべてをフローで完結させようと思わなければ、そして標準の積み上げ集計が利用できれば、フローはいたってシンプルになります。
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