「Summer'24　リリースノート（英語版）が公開されました」で少し触れていましたが、アドミニストレーターにとってはトラブルシューティングなど迅速に状況を確認したいときにとても便利な画面が追加されましたので、あらためて確認します。

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Get a Summary of a User’s Permissions and Access

If you've wondered what permissions, public groups, or queues a user is assigned, you're in luck. With the User Access Summary you can see this information directly from the user’s detail page, saving you time, clicks, and effort. There’s no need to run queries or look through each profile, permission set, public group, or queue when troubleshooting or managing access. We delivered this feature thanks to your ideas on IdeaExchange.

Where: This change applies to Lightning Experience and Salesforce Classic (not available in all orgs) in all editions.

How: From Setup, in the Quick Find box, enter Users, and then select Users. Select a user, and then click View Summary.

↓日本語訳です。

ユーザーの権限とアクセスの概要を取得する

ユーザーがどのような権限、公開グループ、またはキューに割り当てられているのか疑問に思ったことがあるなら、幸運です。ユーザーアクセスの概要を使用すると、ユーザーの詳細ページから直接これらの情報を見ることができ、時間、クリック数、労力を節約できます。トラブルシューティングやアクセス管理の際に、クエリを実行したり、各プロファイル、権限セット、パブリックグループ、キューに目を通したりする必要はありません。

対象: この変更は、すべてのエディションの Lightning Experience および Salesforce Classic (すべての組織で使用できるわけではありません) に適用されます。

方法: [設定]から[クイック検索]ボックスに「ユーザー」と入力し、[ユーザー]を選択します。ユーザーを選択し、【概要を表示】をクリックします。

プレスリリース組織で確認しました

いつものユーザー一覧の画面から、アクセス権を確認したいユーザーを選択して【概要の表示】をクリックします。

画面上部にユーザー名やメールアドレス、最終ログイン日時などの基本情報があります。

下にスクロールすると、次の情報が確認できます。

・ユーザー権限
・オブジェクト権限
・項目権限
・カスタム権限
・公開グループのメンバーシップ
・キューのメンバー

各画面はこんな感じです。

ユーザー権限

このユーザーに付与されているユーザー権限が表示されます。
つまり、ここに表示されていない権限は、このユーザーには付与されていないことになります。

ユーザー権限の詳細については公式ヘルプページをご確認ください。
◇ SALESFORCE ヘルプ＞ドキュメント＞SALESFORCE 組織の設定および管理＞ユーザー権限

オブジェクト権限

各オブジェクトに対して、参照/作成/編集/削除/すべて表示/すべて変更のどの権限が付与されているか確認できます。　

項目権限

右上の「オブジェクト名」でオブジェクトを検索して選択すると、そのオブジェクトの項目一覧が表示され、このユーザーの参照アクセス権/編集アクセス権の付与状況が確認できます。

英語で説明が表示されていますが（そのうち日本語に変わるはず）、

Only fields whose access can be configured are displayed. Fields that don’t support field-level security aren’t displayed.

↓日本語訳しますとこういうことらしいです。ここに出てこない項目もあるらしい。

アクセスを設定できる項目のみが表示されます。項目レベルのセキュリティに対応していない項目は表示されません。

カスタム権限

このユーザーに付与されているカスタム権限が確認できます。

公開グループのメンバーシップ

このユーザーが追加されている公開グループが確認できます。

キューのメンバー

このユーザーが追加されているキューが確認できます。

列の幅も変えられますし、昇順降順で並び替えもできます。
項目権限以外は検索窓のようなものはありませんが、ブラウザの検索で対応できると思います。

「ユーザー単位で確認できる」は画期的

レコードの共有状況はレコード単位で確認できるようになりましたが、どうしてそのユーザーがその操作ができる/できないのかは、「権限の詳細を正確に把握しよう！」と思ってすぐに終わる確認作業ではありませんでした。割り当てられているプロファイル、権限セット等を確認して、さらにその詳細を確認して……といった段階がありましたが、「ユーザーのアクセスの概要」によって、そのフローが大きく変わりそうです。
もちろん、こちらに表示されているのは最終的な結果なので、問題に対処する際にはプロファイルや権限セットの確認が必要になってきますが、網羅的に確認ができる手段があることで、その後の作業の組み立て方も効率的になってくるだろうと思います。
権限の設定状況の把握はアドミニストレーターにとって永遠の課題ですが、またひとつ武器を手に入れることができますね。

Summer'24 ユーザーごとにアクセス権設定状況を確認できるように