Salesforceの UIにおいて Lightningが幅を利かせるようになって久しいですが、それでも古からある設定には Classicの名残を感じる画面がありまして、「彼らは永遠にこのままなのだろうか?いや、永遠なんてものはないのだから、いつかは変わるのだろう」と思っていたら、2024年の秋、いやWinter’25、とうとうその時が来てしまいました。
該当のリリースノートのページはこちら↓
◇ SALESFORCE HELP >DOCS >SALESFORCE RELEASENOTES > Salesforce Winter’25 Release Notes >Analytics >Report & Dashboards >Do More with Custom Report Types (Beta)Do More with Custom Report Types (Beta)
Find your report types more easily, and create personalized list views of your custom report types using the improved Custom Report page in Setup. Edit report details and modify object relationships on the summary page, which now has a more compact layout. The redesigned report type layout editor provides more flexibility when managing custom fields and sections. And you can add up to 1,000 fields in the report type layout using lookup fields.
Where: This change applies to Lightning Experience in Essentials, Professional, Enterprise, Performance, Unlimited, and Developer editions.
Note
Note Enhanced Custom Report Setup page is a pilot or beta service that is subject to the Beta Services Terms at Agreements - Salesforce.com or a written Unified Pilot Agreement if executed by Customer, and applicable terms in the Product Terms Directory. Use of this pilot or beta service is at the Customer's sole discretion.
How: In Setup, in the Quick Find box, enter and select Reports and Dashboards Settings. Select Enhanced Custom Report Type Setup Page (Beta).
Then, in the Quick Find box, search for and select Report Types.
On the summary page of your custom report type, click Edit Layout.
From the Fields panel (1), drag fields to the appropriate section. In the report section (2), search for fields, move them, view their details, and customize their display names. Click Lookup Fields (3) to find fields and add them to the report type.
↓日本語訳でございます。
カスタムレポートタイプをさらに活用(ベータ版)
設定のカスタムレポートページが改良され、レポートタイプをより簡単に検索し、カスタムレポートタイプのパーソナライズされたリストビューを作成できます。よりコンパクトなレイアウトになったサマリーページで、レポートの詳細を編集し、オブジェクトのリレーションシップを修正できます。再設計されたレポートタイプレイアウトエディタにより、カスタム項目やセクションを管理する際の柔軟性が向上しました。また、参照項目を使用して、レポートタイプのレイアウトに最大1,000個のフィールドを追加できます。
対象:この変更は、Essentials、Professional、Enterprise、Performance、Unlimited、および Developer エディションの Lightning Experience に適用されます。
注
強化されたカスタムレポート設定ページはパイロットまたはベータサービスであり、「Agreements - Salesforce.com」のベータサービス条件、またはお客様によって締結される場合は書面による統一パイロット契約、および製品条件ディレクトリの該当する条件の対象となります。本パイロットまたはベータサービスのご利用は、お客様の独自の判断によります。
方法: [設定] の [クイック検索] ボックスで [レポートおよびダッシュボードの設定] を入力し、選択します。「拡張カスタムレポートタイプ設定ページ (ベータ)」を選択します。
次に、クイック検索ボックスで「レポートタイプ」を検索し、選択します。
カスタムレポートタイプのサマリーページで、[レイアウトの編集]をクリックします。
フィールドパネル(1)から、項目を適切なセクションにドラッグします。レポートセクション(2)で、項目の検索、移動、詳細の表示、表示名のカスタマイズを行います。参照項目(3)をクリックして項目を検索し、レポートタイプに追加します。
プレリリース組織で確認
機能の有効化
[ 設定 >レポートおよびダッシュボードの設定 ]にて、「拡張カスタムレポートタイプ設定ページ (ベータ)」にチェックを入れて保存します。レポート&ダッシュボード関連でベータ版の機能を有効化するときは、たいていここのページで有効化の作業を行いますよね。

画面下部の【保存】クリックを忘れずに
カスタムレポートタイプの説明ページから違う
サイドメニューの「レポートタイプ」をクリック後に表示される画面から新しくなってます。
カスタムレポートタイプ一覧の画面(リストビュー)です。
既存のカスタムレポートタイプを開いてみます。
サマリーページです。
とってもスタイリッシュ。所謂「概要」みたいなのはカード形式で表示するのが Salesforceのトレンドらしいですね。
「オブジェクトリレーション」の横のアイコンをクリックします。
オブジェクトリレーションの編集画面です。
前よりちょっとだけシンプルな感じ?
「詳細」の横のアイコンをクリックします。

レポートタイプの表示ラベル、説明等を編集できます。
【Edit Layout】をクリックします。
おそらく、そのうち「レイアウトを編集」などに翻訳されると思います。
レイアウト編集画面です。

「
(すでに使用中です)」カスタムレポートタイプにお目当ての項目が含まれているかの確認も簡単です。

またレイアウトに追加していない、追加可能な項目も「
選択可能な項目を表示」ですぐにわかるようになっています。
項目の追加はいつものようにドラッグ&ドロップでも、検索して追加でもOK。

セクションの追加も【+新規セクション】から簡単に追加できます。
セクションの非表示はここでやるみたいです。チェックを外すと見えなくなります。
ただ見えなくなるだけなので、セクションがなかった場合にどうなるか確認用に使う感じでしょうか?
セクションを削除したいときはゴミ箱をクリックします。
参照項目の追加は、【+参照項目】をクリックすると「項目」の代わりに参照項目を選択する列が表示されるので、項目をたどって追加したい項目を選択し、【適用】をクリック、追加先のセクションを選択して再度【適用】をクリックします。
※【適用】が見当たらない場合は、画面の下の方にありますのでスクロールしてください。

ひとこと
昔々、まだまだフレッシュな新人のころ、お客様にカスタムレポートタイプの作成からレポートの作成、共有までの手順をご説明していたとき、「レポートタイプのところ操作しづらいですねぇ~」と言われ、「ちょ、ちょっと癖ありますよね!」と焦った思い出があります。確かに直観的に理解できる操作ではなかったと個人的には感じているので、新しいUIでしたらすんなり操作できるようになるかもしれないですね。
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